肩こりを癒すアロマテラピーはラベンダー。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)
皆さんこんにちは。SEは仕事柄、椅子に座ってPCをずっと見つめているために、肩こりにお悩みの方も多くいらっしゃると聞きます。そこで、今回は、肩こりやストレス解消に効果的で、かなりポピュラーな精油でもあるラベンダーに注目します。
学名は、Lavandula angustifoliaまたはLavandula offcinalisです。Lavandulaはラテン語のlavo(洗う)から来ているという説と、lividus(青みがかった鉛色)という花の色に由来しているとう説があります。シソ科の植物で、葉と花から水蒸気蒸留法にてオイルが抽出されます。
中心となっている成分は酢酸リナリルで、真正ラベンダーの場合、30〜50%も含まれています。
鎮痛作用や鎮痙作用があり、自律神経系にもよいとされているので、これも非常に利用範囲の広い精油です。香りもどこかで嗅いだことのあるような、馴染みのあるさわやかな花の香りで、あまり好き嫌いのない香りではないかと思います。
使い方として一番簡単なのは、ぬるめのお風呂に精油を数滴(通常のお風呂であれば、10滴くらいが良いと思いますが、肌の弱い人は少なめにしてください)入れて、ゆったりと浸かるだけです。
オイルはそのままだと溶けにくいので、ごく少量の牛乳や蜂蜜などに混ぜてからお風呂に入れる方法もあるようです。また、一緒に塩を入れるのもいいです。
そして、なんとこのラベンダーは「アロマテラピー」の始まりともいえる精油なのです。(ちょっと大げさ?)
1910年、薬品・化粧品会社の経営者一族に生まれたルネ・モーリス・ガットフォセは、彼自身も化学者であり、ある日研究室で手に火傷を負ってしまいます。しかし、ガットフォセは、とっさにラベンダーの精油で火傷を洗い流した(浸したという説もあります)ところ、その後火傷は傷も残らずに短期間で治ったそうです。
そして、その経験を活かして研究に打ち込み、1928年にアロマテラピー(芳香療法)という著書を発表しました。つまり、それ以前にも、精油は利用されていたものの、このとき初めてアロマテラピーという言葉が用いられたのです。
心身の緊張からくる不安・不眠、日焼け、肌荒れ、虫さされ、火傷、PMSになどによいといわれています。ただし、妊娠初期の使用は好ましくないので、女性の方は気をつけて下さい。(ホルモンバランスにも影響するので)
私の場合は、前回も少し触れましたが、ティッシュペーパーに1滴たらして仕事の合間に嗅ぐことがあります。これが一番楽に精油を活用できる方法だと思います。もちろん、最近は100円ショップでもアロマポットが売られていますので、ポットに少量のお水とオイルを入れて下から温めるのもよいと思います。
加藤恭子
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