MS、ハッカー会議Blue Hatを定期開催へ

Microsoftは春に開催したハッカーカンファレンスBlue Hatを年に2回定期的に開催する計画だ。(IDG)

» 2005年08月02日 12時09分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoftは米ワシントン州レドモンドの本社で年に2回ハッカーカンファレンスを開く計画に取り組んでいる。同社セキュリティ部門の広報担当者が明らかにした。

 同社は秋にまたBlue Hatを開催する予定だが、具体的な開催日は決まっていないと同社セキュリティ部門プログラムマネジャー、ステファン・ツールーズ氏。北米では秋というとたいていは9〜11月のことを指す。

 「われわれは今後このイベントをまた行うことを検討している」と同氏は3月に開催されたこの2日間のイベントについて語った。「セキュリティ研究者との関与を続ける中で、われわれは気楽にこうした顔を合わせての交流ができるようになった」

 Blue Hatというイベント名は、Black Hatセキュリティカンファレンスと、Microsoft社員が社内で付けるバッジの色から付けられた。今年のBlack Hatカンファレンスは先週、ラスベガスで開かれた。

 最初のMicrosoft Blue Hatイベントのセッションでは、セキュリティ研究者がMicrosoft幹部と開発者に対し、同社製品のバグを悪用する方法をデモした。

 あるプレゼンテーションでは、ハッカーがワイヤレスネットワークを設置して、Windows XP Service Pack 2(SP2)を搭載したノートPCを、危険かもしれないネットワークに誘導する方法を示したとツールーズ氏。

 このような潜在的なセキュリティホールのデモは、実際に製品開発者の痛いところを突いていたため、Microsoftはこのイベントを定期的に実施したいと思ったと同氏は語る。

 「すべてが停止した瞬間があった」と同氏はワイヤレスネットワークのデモについて話す。「聴衆の中にはそのコードを書いた人間がいた。デモを見た開発者たちは、そのようなことが二度と起きないように製品開発の方法を変えるための素晴らしいアイデアを話していた」

 開発者のこうした反応は、Microsoftの製品ライン全体をもっと安全にする手助けをするというBlue Hatイベントの最終的な目標に一致していると同氏は言い添えた。

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