2005年のキーロガー攻撃、65%増加

» 2005年11月16日 17時53分 公開
[ITmedia]

 2005年にハッカーがばらまいたキーロガーは記録的な数に達し、前年よりも65%増えた――セキュリティ企業のiDefenseとVeriSignは11月15日、このような調査報告を発表した。

 キーロガーはコンピュータに密かにインストールされ、ユーザーがキーボードから入力したパスワードや個人情報を盗んでハッカーに送信するプログラム。

 報告書によると、2005年にばらまかれたキーロガーは6191、前年は3753で、2000年には300あまりだった。犯人はおもにサイバー窃盗グループで、たいていはフィッシングメールやスパイウェアとキーロガーを組み合わせて、しばしばウイルス対策ソフトやファイアウォールなどの従来型のセキュリティ対策を回避しているという。

 「キーロガーはハッカーにとって非常に効果的な手口だ。詐欺犯は数秒のうちに世界中に数百件のキーロガー攻撃を仕掛け、大規模な送金を行うための機密情報を集めることができる」とVeriSign iDefense Security Intelligence Services責任者ジョー・ペイン氏は述べている。

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