ニュース
» 2006年05月16日 07時00分 公開

Xboxの生産コストが圧迫、新興事業は赤字に再転落(3/3 ページ)

[Matt Rosoff,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版
前のページへ 1|2|3       

事業部別の売上および損益

事業部門 2006年第3四半期売上高 2006年第3四半期損益 2005年第3四半期売上高 2005年第3四半期損益 売上変化率
クライアント $3187 $2478 $2964 $2346 8%
インフォメーションワーカー $2946 $2087 $2805 $2029 5%
サーバー&ツール $2845 $1068 $2459 $822 16%
ホーム&エンターテイメント $1056 ($388) $571 ($175) 85%
MSN $561 ($26) $581 $102 -3%
MBS $216 ($13) $179 ($39) 21%
モバイル&組み込みデバイス $89 ($14) $61 ($9) 46%
企業全体その他 N/A ($1304) N/A ($1747) N/A
合計 $10900 $3888 $9620 $3329 13%
単位:100万ドル


 以下の表に2006年度第3四半期と前年度同四半期の事業部門別売上と損益を示す。右端の欄が2006年第3四半期の前年同期に対する売上変化率である。「企業全体その他」の欄は、法務費用、全般的なマーケティング費や管理費など、どの事業部門にも分類できない経費を表す。
 2005年度第3四半期の数字は、Microsoftが事業部門の再構築にあわせてそれ以前の業績を修正したため、変更されている。例えば、MapPointがモバイル&組み込みデバイス部門からMSNに移されている。
 業績数字はすべて、米国の一般に構成妥当と認められている会計原則(GAAP)に従って報告されている。営業損益には、投資による損益や税金は含まない。


引き続き経費の拡大を予測

 Xbox 360の生産拡大で経費は拡大しているが、それでも営業利益は前年同四半期に比べて17%増加し、38億9000万ドルを記録している。前年同四半期の営業利益の前年比成長率はマイナスであったため、これは喜ばしい変化だ。

 ただし同社は、2006年度の営業利益予想を大幅に下方修正している。第2四半期末の時点では、2006年度の営業利益を179億〜183億ドルと予想していたが、現在の予想では166億〜168億ドルである。この修正の理由として、Microsoftは次のような理由を挙げている。

  • ソニーを凌ぐ市場シェアの確立のために、可能な限りの台数のXbox 360の供給。
  • Xbox 360、Windows Vista、Office 2007といった主力製品のリリースに伴う、世界規模の広告プログラムや(特にエンタープライズおよび中小規模ビジネス担当の)販売部隊の増強などの営業プログラムの推進。
  • Windows Live、adCenter、次期Windowsサーバー(コード名:Longhorn Server)、次期Exchange Server(コード名:Exchange 12)を始めとする将来製品の研究開発部隊の積極的な増強。

 前受収益はそのほとんどが複数年のライセンス契約によるものだが、Microsoftの予想を上回り、前四半期よりわずかに上昇して89億ドル以上という良い結果を残した。これは、第3四半期よりも第2四半期の方が期限を迎えた複数年のライセンス契約件数が多かったことを考えると異例といえるが、おそらくOffice 2007のリリースに先駆けてOfficeの複数年契約を更新した企業ユーザーが増えているためだろう。

 Microsoftは株式買戻しも引き続き進めている。2006年第3四半期では46億ドル相当の株式を買い戻し、発行済み株式数は1064億から1042億となった。同社が2006年末までに目標としている3000億ドル相当の株式を取得するには、さらに64億ドルの買い戻しを実施する必要がある。

前のページへ 1|2|3       

Copyright(C) 2007, Redmond Communications Inc. and Mediaselect Inc. All right reserved. No part of this magazine may be reproduced, stored in a retrieval system, or transmitted in any form or by any means without prior written permission. ISSN 1077-4394. Redmond Communications Inc. is an independent publisher and is in no way affiliated with or endorsed by Microsoft Corporation. Directions on Microsoft reviews and analyzes industry news based on information obtained from sources generally available to the public and from industry contacts. While we consider these sources to be reliable, we cannot guarantee their accuracy. Readers assume full responsibility for any use made of the information contained herein. Throughout this magazine, trademark names are used. Rather than place a trademark symbol at every occurrence, we hereby state that we are using the names only in an editorial fashion with no intention of infringement of the trademark.

注目のテーマ