オンラインID管理サービス「Security Token Service」と、ファイアウォール越しのP2Pアプリケーション間通信を可能にする「Relay Service」のβ版がMicrosoft Live Labsで公開された。
米Microsoftの新しいセキュリティサービス「Security Token Service」(STS)と「Relay Service」のβ版が、Microsoft Live Labsで公開された。
Security Token ServiceはオンラインID管理サービス。ユーザーが自分の個人情報を記録した仮想カードをMicrosoft Live Labs STSに登録しておくと、MicrosoftのInfoCard(コードネーム)を使って参加サイトやサービスにサインインできる。サービス提供者は自分のサイトやサービスを登録して、STSが発行するセキュリティトークンを利用することが可能。
STSを利用するためにはInternet Explorer(IE) 7 β2とWinFX Runtime Components β2をインストールする必要がある。
Relay Serviceでは、Windows Communication FoundationベースのサービスでファイアウォールやNAT(Network Address Translator)越しにインターネットに接続することが可能になる。
P2Pアプリケーションの開発に当たっては、ファイアウォールやNATといったネットワークデバイス越しのアプリケーション間通信が問題になるが、Relay Serviceでは複雑なコードを開発しなくてもシームレスな接続を確立できる通信インフラを提供する。
この機能はRelay Service Software Development Kit(SDK)を使って実装できる。サービス利用のためには、IE 7 β2などInfoCardをサポートしたブラウザが必要。
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