ネクステック、製造業向け基幹システムSpeedPLMware 5.0を発表

PLMソリューションを提供するネクステックは、製造業向けマスター情報管理ソフトウエアパッケージ「SpeedPLMware Ver.5.0」(SPw 5.0)を発表し、受注を開始することを明らかにした。

» 2006年06月19日 20時30分 公開
[ITmedia]

 PLMソリューションを提供するネクステックは6月19日、製造業向けマスター情報管理ソフトウエアパッケージ「SpeedPLMware Ver.5.0」(SPw 5.0)を発表し、受注を開始することを明らかにした。SPw 5.0は、ネクステックが吸収合併するソフトウェアベンダーであるポータルのデータ整備ソフトウエアである「BizContentsEngine」を統合し、新たなアプリケーション2種を追加した。Visual C# .NETをベースにしたこと、ライセンス価格の改定が特徴となっている。

 これにより、データ整備統合自動化ツールと全社で活用できる製品構成情報(部品表)基幹システムが融合した「部品情報管理にかかわる総合PLMソフトウエア」を国内ベンダーとして初めて提供することになる。

 同社が開発提供するPLMソフトウエアSPwは、2005年にバージョン3.0の出荷を開始した。その後、1年かけて176社から出たさまざまな要件を盛り込み、ソフトウエアの内容を進化させることで、3.0から一気に5.0にバージョンを上げることになった。SPw 5.0sのテーマは導入期間の短縮と即効性としている。

 SPw 5.0のバージョンアップにおける特徴は4つ。最も大きいのは、ソフトウエア技術をVisual C#.NETに変更し、開発導入期間30%短縮を見込んだことだ。

 ソフトウエア技術(アーキテクチャ)のうち、実際にユーザーが操作する画面周りの表現技術を従来のSwingから、開発生産性が高くエンジニアの数も多いVisual C# .NETに変更した。これによりSPwの開発導入期間が、従来の6〜12カ月から4〜10カ月へと約30%短縮できるとしている。

 また、ライセンス価格と課金体系も導入しやすいものに見直した。品目データの整備統合基盤となるSDIは2000万円〜。品目および製品構成情報(部品表)の管理基盤となるSpeed PLM Foundationは3000万円〜。各アプリケーションの価格はこれまで通り1000万円〜となっている。

 さらに、課金体系も改定。Foundation 1ライセンス(3500万円)で1CPUの稼働が条件だったものを、1ライセンスで1サーバあたり2CPU稼働という条件に変更した。これにより、全体的なライセンス価格が以前より30〜50%も安価になった。

 販売目標は、システム導入費用以外を除いて2006年度は4億円程度、2008年には9億円程度を見込んでいる。

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