標準技術によるESBでアプリケーションを再構築――Fiorano

米Fiorano Softwareの創業者でCEO、CTO(最高技術責任者)も兼任するアトォル・サイニ氏は、「企業内に偏在するアプリケーションをいかに統合するかが今後成功する企業の条件になる」と話す。

» 2006年07月14日 00時00分 公開
[ITmedia]

 ESB(エンタープライズサービスバス)によるSOAソリューションを展開する米Fiorano Softwareの創業者でCEO、CTO(最高技術責任者)も兼任するアトォル・サイニ氏は、「企業内に偏在するアプリケーションをいかに統合するかが今後成功する企業の条件になる」と話す。

Fioranoのアトォル・サイニ氏

 さらに、インターネットがインフラとして普及したことによって、自社内だけでなく、部品を納入するサプライヤーなどのパートナー企業とも連携する機会が増えてきている。

 そんな中で、Fioranoが提供するのは、MQ、ESBなどの技術をベースにSOA環境をより簡単に構築するためのインフラだ。

 MQ製品であるFioranoMQは、スケーラビリティ、信頼性、パフォーマンスの高さを実現したJava Messaging Server製品。信頼性の高い分散コンピューティングを実現することができるという。技術的には、ネイティブなC#ライブラリ、大容量メッセージ(LMS)などが特徴。

 また、Fiorano ESBは、インテリジェントなルーティング機能が特徴。また、リクエスト・リプライ方式に基づく狭義のSOAともいえる疎結合アーキテクチャと、無結合のEDA(イベントドリブンアーキテクチャ)の両方を単一のプラットフォーム上で同時にサポートできることも特徴となっており、業務内容やフローの要件に応じたビジネスプロセスをより柔軟に構築することができる。

 同社は、AT&T、American Express、FedEx、JPMorgan、POSCOなど、標準技術の採用をベースに世界的な大企業に導入されているインフラ製品を、日本でも積極的に展開していく考えだ。

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