時代の先が読めなくて・・・・・・女性システム管理者の憂鬱(2/4 ページ)

» 2006年07月31日 11時00分 公開
[高橋美樹,ITmedia]

 実はファイルサーバを購入して3カ月後、わたしが管理している支店が別の支店と統合されるという話が持ち上がり、数カ月後には移転作業が決行された。ユーザー数も2倍に膨れ上がり、それまで別々の支店で管理していた営業部隊やスタッフ部隊のデータも統合された。そんな統合作業がやっと落ち着いたころに、このDLTドライブの故障が発生した。当時、わたしは統合したB支店の管理者(B氏)と2人で統合後の現場を管理していたため、DLTの故障対応も2人で相談して決めようとしていた。

わたし:「ハードは3年保証だからお金はかからないはず。一週間くらいこのサーバのバックアップが取れないけど、ほかのサーバのDATを使ってローテーションで一日おきにバックアップをとればなんとかなるでしょう」

B氏:「了解。それじゃあ、僕はバックアップのローテーションを組みなおそう」

わたし:「わたしは修理依頼してくるわ」

 お互いの作業を分担して、統合後に新設されたサーバ室を離れた。そして、窓口となっている販売会社の営業に電話をして、事のいきさつを伝えると、申し訳なさそうな回答が返ってきた。

営業担当:「外付けですよね? 外付けの保証期間は本体と異なり1年なんですよ。購入から1年過ぎていますから、修理は有償になります」

 なんとびっくり! 内蔵DLTを選べなくても故障が少ないからとわざわざこのメーカーに固執して購入したのに、故障した上に保証期限切れでは選択の意味がないではないか・・・・・・。ちなみに修理代金は40万円とのことだ。新品のDLTドライブを購入しても60万円。微妙な値段だった。ショックを引きずったままB氏にこのことを告げると、やはり驚いていた。

B氏:「しかし、なんで外付けにしたんだろう。内蔵のDATだったらこんなことにならなかったのに。前任者の設計なの?」

わたし:「すいません、設計はわたしが担当しました」

 気まずい沈黙が流れる。

※外付けDLTドライブに対し3年保証を行っているベンダーもあります

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