MS06-042のパッチに、特定の条件下でIEがクラッシュするバグが存在することが明らかになった。
Microsoftが米国時間の8月8日にリリースした月例パッチの1つ、MS06-042(Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム)に、特定の条件下でIEがクラッシュするバグが存在することが明らかになった。
Microsoftは8月16日、MS06-042の情報を更新し、この不具合を修正したMS06-042のパッチを8月22日に再度リリースすることを明らかにした。
この不具合は、Windows 2000 Service Pack 4(SP4)もしくはWindows XP Service Pack 1(SP1)以前でIE 6 Service Pack 1(SP1)を動かしている環境で発生していた。MS06-042のパッチを適用すると、HTTP 1.1プロトコルおよび圧縮を使用しているWebサイトを閲覧した場合にIEがクラッシュする不具合が存在するという問題だ。
同社は当初、サポート情報を通じて、サポートサービスに問い合わせを行ったユーザーに対し、個別に修正プログラムを提供するとしていた。しかし方針を変換し、問題を修正したMS06-042を再度リリースすることとした。なお、それまでの回避策は、IE 6の設定を変更し、「HTTP 1.1を使用する」のチェックを外すことだという。
このバグの存在は、8月12日ごろよりささやかれていた。セキュリティ関連のメーリングリストでは、PeopleSoftのアプリケーションにアクセスするとIEがクラッシュするという投稿が寄せられていたほか、国内では、動画共有サイト「YouTube」のトップページで検索を行ったりするとIEが落ちる、といった情報があった。
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