IBM、次世代Opteron搭載のx86サーバとブレードサーバを発表

日本IBMは、AMD製デュアルコアの最新Opteronプロセッサ群を搭載したx86サーバ「IBM System x 」とブレードサーバ「BladeCenter」の新製品群を発表した。

» 2006年08月30日 15時32分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは、AMD(Advanced Micro Devices)製デュアルコアの最新Opteronプロセッサ群(コードネーム:Revision F)を搭載したx86サーバ「IBM System x 」とブレードサーバ「BladeCenter」の新製品群を発表した。

 これは、システム全体で消費電力効率を追求するイノベーションポートフォリオ「Cool Blue」採用の新ラインアップとなる。IBMは、2003年8月からAMDプロセッサを搭載したx86サーバ製品によって、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)分野で実績を積んできた。

 この日発表された新製品群により、BI(ビジネスインテリジェンス)やERPなどのビジネス・パフォーマンス・コンピューティング(BPC)分野へと市場を拡大していく計画だ。

 また、新製品群は、IBMのCool BlueとAMDの推進するワット性能の優位性という両社の電力効率化技術を連携させたことで、低消費電力ながら高い処理能力を持つことが最大の特徴。Cool Blueは、システムやラック、データセンターなど各段階でインフラの消費電力を効果的に最適化するポートフォリオとなっている。

 サーバの使用電力や熱放出の値を管理する「IBM PowerExecutive」や、熱分析装置によってデータセンターにおける温熱関連の問題を自動修正する「IBM Thermal Diagnostics」など、さまざまなツールや設計手法で構成されている。

 最新BladeCenterは、ブレードのボード上にAMDのI/Oアーキテクチャ「HyperTransport」接続専用のソケットを搭載したスナップイン機構を採用していることも特徴となる。

 発表された新製品は、ブレードサーバ2モデル、x86サーバ1モデルの計3モデル。

 BladeCenter LS41は、AMD64テクノロジー対応のOpteron 8000シリーズ搭載、最大4ウェイ、8コア構成まで拡張できる2スロットの大規模システム向けブレードサーバとなっている。

 また、BladeCenter LS21は、AMD64テクノロジー対応のOpteron 2000シリーズ搭載、1スロットで最大2ウェイ4コア構成まで拡張できるブレードサーバ。パフォーマンスコンピューティング向けに最適化されており、金融サービスや科学分野、HPC、SQLデータベースなどが主な用途となる。

 System x3755は、64ビットのOpteron 8000シリーズ搭載、最大4Way、8コア構成まで拡張できる中/大企業向け4Uサイズのラックマウント型サーバ。気象シミュレーションや衝突試験分析など、科学分野のコンピューティングに最適としている。

 IBM BladeCenter LS41は価格が100万円から、10月6日からの出荷開始を予定している。IBM BladeCenter LS21は39万円からで10月6日からの出荷開始を予定。IBM System x3755は136万7000円から、9月15日から出荷を開始する予定。

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