SRA OSS、PostgreSQL用大規模対応ミドルウェアをリリース

SRA OSSは、PostgreSQLを大規模システムに対応可能にするミドルウェア「pgpool-II」をオープンソースソフトウェアとして公開した。pgpoolの持つ機能はそのままにパラレルクエリ機能などが追加されている。

» 2006年09月27日 17時26分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 SRA OSSは9月27日、オープンソースのデータベースソフトウェア「PostgreSQL」を大規模システムに対応可能にするミドルウェア「pgpool-II」をオープンソースソフトウェアとして公開した。PostgreSQLに関連したソフトウェアの公開サイト「pgfoundry」から入手できる。

 SRA OSSの石井達夫氏が開発、現在ではpgpool Global Development GroupがメインテナンスしているPostgreSQL用のミドルウェア「pgpool」は、PostgreSQL専用のコネクションプールサーバとして機能するもの。DBサーバへの接続オーバヘッドが低減されるので、システム全体のスループット向上が期待できる。

 このpgpoolからノード数の制限を取り去るとともに、パラレルクエリ機能やGUI管理ツールを追加したのがpgpool-II。独立行政法人 情報処理産業推進機構(IPA)のOSS活用整備基盤事業の採択をうけ、SRAとSRA OSSで共同開発された。

 pgpoolの持つコネクションプーリング、レプリケーション、負荷分散などの機能はそのままに、既存のPostgreSQLアプリケーションをそのまま使用できる、アプリケーションの開発言語を選ばない、といった特徴も継承しつつ、Tバイトを超えるデータを効率よく管理し、かつ検索性能をアップしたいというユーザーの要望を満たすものとして注目されている。

 SRA OSS はpgpool-IIの公開に伴い、pgpool用の日本語情報サイトと、日本語メーリングリストを立ち上げている。同社は今後、pgpool-IIを利用するユーザー向けに、サポート、コンサルティング、導入、カスタマイズなどのサービスを提供していく予定。

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