SRA OSS、Sylpheedの開発を全面的に支援

SRA OSSは、オープンソースソフトウェアの電子メールクライアント「Sylpheed」を全面的に支援することを発表した。関連ライブラリの提供などでビジネス展開を狙う。

» 2006年09月06日 15時13分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 SRA OSSは9月6日、オープンソースソフトウェアの電子メールクライアント「Sylpheed」を全面的に支援することを発表した。従来ミドルウェア中心であった同社がデスクトップ関連にも目を向けたと見ることができる。

 Sylpheedは、山本博之氏が開発したオープンソースメールクライアントで、最新バージョンは2.2.7。現在までに20万本のダウンロード実績を誇り、最近では毎月約1万本ダウンロードされている。「Sylpheed Diary」では8月下旬からこの動きについての記述があった。

 今回SRA OSSは山本博之氏を雇用、Sylpheedの開発が自由に行える体制を敷いたほか、Sylpheedを公開するためのサイトを新たに設置、Sylpheedの開発がより推進される環境を整えている。

 また、山本氏移籍後の新しいプロジェクトとして、LibSylphプロジェクトを開始した。これは、Sylpheedの実績のあるコアライブラリをLibSylphという名称で独立して提供し、各種ソフトウェアから容易にSylpheedのメール機能を利用できるようにしようというもの。9月中にα版を公開、10月下旬には正式リリースを予定している。組み込み用途を対象としたLibSylphの組み込みコンサルティング、サポートなどでビジネスにつなげたい考えだ。

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