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» 2006年11月17日 15時06分 公開

Trend Insight:フリーJavaコミュニティーで慎重な楽観論を持って受け止められたJavaのニュース (1/2)

SunがJavaをGPLでオープンソース化することを発表したが、フリーJavaコミュニティーは肯定的ながら慎重な反応を示している。少なくとも一部のプロジェクトはJavaの独自の実装の開発を継続する可能性が高いとみられる。

[Bruce-Byfield,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 フリーJavaコミュニティーは、米Sun MicrosystemsがGNU一般公有使用許諾の下でSun Javaのコードを公開したというニュースに対し、肯定的ながら慎重な反応を示した。コミュニティーのリーダーたちは、発表に協力する形でこのニュースに好意的な姿勢を示しているが、フリーJavaコミュニティーの開発者たちは、ややためらいがちな反応を見せており、少なくとも一部のプロジェクトはJavaの独自の実装の開発を継続する可能性が高いとみられる。

 フリーJavaプロジェクトの中には、より大きなApacheプロジェクト向けのJavaを開発することを目的としたApache Harmonyプロジェクトのように、特定の目的のために存在するものがある。しかし、これまでフリーJavaプロジェクトが存在してきた主な理由は、多くのJavaベースのプロジェクトがフリーライセンスを使用しているにもかかわらず、Java自体がフリーではなかったためである。

 Free Software Foundation(FSF)のリチャード・ストールマン氏は、ある論説の中で、非フリーソフトウェアに依存するフリーソフトウェアのパラドックスを「Javaトラップ」と表現し、これをやめるよう強く警告した。

 Javaのライセンスの問題に対応するために、Kaffe、Classpath、GNU Compiler for Java(GCJ)など、フリー版のJavaを開発するさまざま活動が何年にもわたって続々と登場してきた。ここ数年は、特にClasspathとGCJの統合により、Eclipseなどのプログラムや、多少のハックでOpenOffice.orgのJavaベースのコードを実行できるフリーJavaが成熟の域に達していた。けれども、これらの成果はSun Javaの完成度にはほど遠く、おしなべて最新版のSun Javaに後れを取っていた。

コミュニティーのリーダーたちの反応

 Sunの発表により、この状況は一夜にして変化したように見える。コミュニティーのリーダーたちは、ほぼ一様に肯定的な反応を示している。事実、ストールマン氏はよく反企業的であると非難されるが、この発表に対する彼の反応はSunを支持するものにほかならなかった。

 数週間前から流れていた公開の噂に対し、ストールマン氏はFSF Europeとのインタビューで、もっと早く公開されていればフリーJavaコミュニティーの活動の大半は必要なかったかもしれないが、恨みを持たずにSunをコミュニティーに受け入れることが重要だと強調している。彼はまた、フリーJavaコミュニティーがますます発展しつつあることが、公開の一因になっていることは間違いないとも述べている。

 実際の公開に際し、ストールマン氏はSunの発表に伴って公開されたビデオに出演するほどの協力姿勢を見せている。皮肉にも、このビデオは非フリーのFlashプレイヤーでしか見ることができないが、ビデオの中でストールマン氏はSunの行動を手放しで賞賛している。「Javaトラップが存在しなくなるのはとても喜ばしいことです」ストールマン氏は言う。「今回の件で、Sunはどの企業にもまして、ソフトウェアの形でフリー・ソフトウェア・コミュニティーに貢献したと思います。そして、Sunは指導力を発揮しています。ほかの企業も後に続くことを願っています」

 別のビデオでは、Software Free Law Centerのエベン・モグレン氏も同じように熱心な支持を表明している。この公開をフリーソフトウェアの「たぐいまれな信任投票」と呼び、フリー・ソフトウェア・コミュニティーを支援することで、Sunは自らも支援することになると述べている。

 ブライアン・ベーレンドルフ氏、ティム・オライリー氏、マーク・シャトルワース氏をはじめ、ほかのコミュニティーのリーダーもビデオインタビューに出演して公開に協力している。

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