FMCやNGNを見据えた新IPテレフォニーサーバを投入、日立子会社

日立コミュニケーションテクノロジーは、企業向けVoIPソリューション「VoxiP」中核製品のIPテレフォニーサーバ「IPTOWER-SP」をフルモデルチェンジする。

» 2006年12月12日 17時29分 公開
[ITmedia]

 日立コミュニケーションテクノロジーは、企業向けVoIPソリューション「VoxiP」の中核製品となるIPテレフォニーサーバ「IPTOWER-SP」シリーズをフルモデルチェンジし、2007年1月22日より新たに発売する。

 新IPTOWER-SPシリーズは、企業内のIPセントレックス利用において、センター拠点と本社のすべての機能を制御する「TM」(テレフォニーマネージャ)を一新し、「TM-II」として提供する。ネットワークの規模に応じて、支社など中規模拠点で従来回線を収容できる「TU」(テレフォニーユニット)、小規模拠点でアナログ回線を収容できる「TG」(テレフォニーゲートウェイ)も選択することができる。

 TM-IIは、サーバの二重化やバックアップ装置による拠点運用確保、障害時のサーバ切り替えが発生した場合の呼の継続といった障害対策を強化した。また、IP-PBXの「NETTOWER CX9000IP」との連携でTM配下のIPセントレックス構成で運用しながら、障害時にNETTOWER CX9000IPの制御に切り替えられ、電話システムの継続運用を確保できる。

 グループウェアなどの業務アプリケーションとの連携で、メールやスケジューラからワンタッチで電話発信が行える。プレゼンスサーバとも連携することで相手のステータスに応じた連絡ができ、さらに「NetCS」と連携すれば自席からテレビ会議システムに参加することもできる。

 このほか、フリーファンクションボタンを24個搭載する標準タイプと、36個のボタンを搭載するハンズフリー対応タイプの2モデルのIP多機能電話機を同時発売する。両モデルとも、「半角20文字×6行」の大型ディスプレイを採用し、仮名漢字変換で電話帳に漢字氏名で登録できる。

 システム参考価格は、IP電話機100台の構成で525万円(税込み、SI費や保守費などは別途)。2007年2月28日から出荷を開始する。同社では、発売後3年間で3000セットの販売を目指す。

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