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» 2007年03月19日 00時00分 公開

オラクルのデータベース・ソリューションが企業の課題を解決する:「プロダクト・ビューから、ソリューション・ビューへ」――日本オラクルの変革

リレーショナルデータベースの代表的製品であるOracle Database。バージョンアップを重ねるたびに、先進的な新機能を豊富に取り入れてきたが、マーケティングを統括する日本オラクル常務執行役員、三澤智光氏は「これからは企業が抱える課題をオラクルがどのように手伝えるか、ソリューションを提示しなければならない」と話す。

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“ユーザーの課題を解決する”ソリューションを提案

 多くの企業、とりわけ情報システム部門は、さまざまなITに関する課題を抱えている。企業経営陣からは常に「コスト削減」という命題を突きつけられ、一方では「スピード経営」に貢献するITシステムの構築が求められる。さらに、日本版SOX法や個人情報保護法などの「コンプライアンス対応」と「セキュリティ対策」も行わなければならない。

 しかも、これら情報システム部門が抱える課題は、それぞれが相反したテーマであり、一度に解決することが難しい。コスト削減を最優先とするならば、スピード経営を実現するためのIT基盤へ投資できない。スピード経営を実現するには、堅牢すぎるセキュリティインフラでは足かせになってしまう。もちろん、セキュリティインフラを構築するには、コストがかかる。それぞれが矛盾するにもかかわらず、「何とかしなさい」と要求されているのが、今の情報システム部門が置かれている立場なのだ。

photo 日本オラクル 常務執行役員
三澤智光氏

 「それをオラクルがどのように手伝えるかというのが、今のオラクルが考えているところです。オラクルには、Oracle DatabaseやOracle Fusion Middlewareなど、ユーザーが抱えている課題を解決できる製品があります。しかし、これまでオラクルは、それぞれの製品の機能や特徴に重点を置いて紹介してきました。もちろん、製品の機能や特徴は、エンジニアにとって非常に重要な情報ですが、経営者や情報システム部門の責任者にとっては、ピンと来るものではないケースもあります。単なるデータベースの機能の説明に終始せずに、それらがいかにして企業の課題解決に貢献できるかというソリューションカットで伝えていきたい、そう考えているのです。」(日本オラクル常務執行役員 三澤智光氏)


あふれる情報、増加するコスト……「ILM」をオラクルはこう解決する

 では、Oracle Databaseは、情報システム部門が抱える課題に対し、どのようなソリューションを提案するのだろうか。三澤氏は、ソリューションの例として、情報ライフサイクル管理(ILM=Information Lifecycle Management)が挙げられるという。

 ILMは、企業に増え続ける情報を効率よく管理するための手段として、主にストレージベンダーが提唱するソリューションだ。情報量が増えると、それを格納するために多くのストレージが必要になる。そのストレージにかかるコストを削減するにはどうすればよいかというのが、情報システム部門の課題になっている。

 「オラクルが提供できるストレージソリューションで言えば、例えばOracle Database Enterprise Editionが標準で搭載している表圧縮というデータベース圧縮機能があります。これを利用すると、データベースのストレージ容量を半分から3分の1に減らすことができます。ストレージ容量が半分になれば、ストレージに関するコストは半分で済みますよね。また、ディスクアクセスも減るので、パフォーマンスも向上します。また、オプションのパーティショニング機能を利用すれば、情報の重要度や鮮度に応じてパーティション化し、その情報に最適なストレージに格納できます。さらに、アーカイブデータは暗号化してバックアップすることが可能。このように、「ILM」という観点ひとつ取ってみても、その課題解決に貢献できる機能をOracle Databaseは豊富に備えているのです。」(三澤氏)

 一方で、このような機能を備えるOracle Databaseを利用しているのにもかかわらず、実際はこうした機能が使いこなされていないケースも多いという。

 「こういった機能の使い方や価値について、これまで十分に伝え切れてこなかったという点は、オラクル自身の反省でもあります。今後はオラクルがもつこうした機能の有効性と価値について、ソリューションとして整理し、お客様やパートナーにしっかり伝えていきたい。」(三澤氏)

セキュリティ対策、メインフレームからのダウンサイジング、BCM、アプリケーション高速化……山積みの課題を解決するオラクルの強力なソリューション群

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 三澤氏は、同様の例として、コンプライアンスに対応したセキュリティ対策などのソリューションを挙げる。例えば、Oracle DatabaseのOracle Advanced Securityオプションを利用すれば、Transparent Data Encryption機能により、従来の暗号化を妨げる要因であったパフォーマンスの劣化を最小限に抑えつつ、アプリケーションの変更も一切無しでデータベースの暗号化が可能になる。また、アプリケーションサーバとデータベースサーバの間を流れる データも暗号化される。

 「クライアントとサーバ間のデータ暗号化対策に取り組んでいる企業は多いですが、強固な情報セキュリティ対策のためには、アプリケーションサーバとデータベースサーバ間の暗号化、データベースそのものの暗号化、バックアップデータの暗号化と、全経路に渡って暗号化対策がなされていることが重要なのです。」(三澤氏) さらに、データベース管理者とデータベース利用者の職務分掌を明確化するためのソリューションとしては、 Oracle Database Vaultがある。データベース管理者はスーパーユーザ権限を有し、どんなデータでも見たり改ざんしたりすることが権限的に可能であり、これまではその権限の大きさと職務分掌の不明確さがコンプライアンス上の大きな懸念点として指摘されてきた。Oracle Database Vaultは、データベース管理者と利用者の権限を完璧に分け、職務分掌をシステム的に担保することを可能とするソリューションであり、データベースでこれを実現できるのはオラクルだけです。

 また、高速な処理が求められるアプリケーションに対しては、「Oracle TimesTen In-Memory Database」が解決に導く。インメモリー・データベースのテクノロジを利用することで、高トランザクション処理が要求される「タイム・クリティカル」なアプリケーションを、コーディングすることなくパフォーマンス改善することを可能とする。

 「これらは本来、Oracle Databaseが持っている機能を利用するだけで済みます。運用コストも明らかに下がります。しかし、こうした機能を使わずに、別のソフトウェアを導入したり、わざわざ自社開発したりして、システムを複雑にしている企業も多い。企業が抱えるこうした課題を、Oracle Databaseの機能がどのように解決するのか、ソリューションとして提案、紹介することが必要なのです」(三澤氏)

 セキュリティ対策など新たなIT基盤強化が求められる一方で、メインフレームからのダウンサイジングも、いよいよ本格化してきている。

コストがかかりすぎるH/W、COBOL技術者の不在、とメインフレームの問題は山積みであり、最後に生き残っているメインフレームをどうしていくか?が、いま、企業の重要な課題の1つとなっている。

 「オラクルはこれを、Gridのテクノロジーで解決する。メインフレームのお客様が最も気にすることは「Business Continuity Management」(BCM、ビジネスの継続性)。ダウンタイムをいかになくしてビジネス継続性を担保していくか、が最も重要な課題であり、それをオープンシステムの新しいアーキテクチャでどう担保できるのか?を考え、実現していかねばならない。」(三澤氏)

 計画停止と計画外停止をどれだけ最小限にするか? データやアプリケーションまで含めた完璧なフェールオーバーをどうデザインするのか?これらの課題に対して、オラクルはすでに十分応えていけるだけの機能と製品を備えている。

 「重要なのは、これらをバラバラの機能としてではなく、「BCM」、「コスト削減」、「可用性」といった課題の解決に対するオラクルのソリューションとして整理し訴求していくことだと考えます。この発想を形にしたのが「MAA」(Maximum Availability Architecture)というシステム設計に対するコンセプトです。オラクルではMAAを掲げ、オラクルのもつソリューションをブループリントとして整理しています。」(三澤氏)

ソリューションカット中心のマーケティング施策へシフト

 日本オラクルでは、ソリューション中心のマーケティングへとシフトさせるために、さまざまな取り組みを始めている。その一環として、2006年11月にはオラクルとパートナー各社がOracle GRIDをベースとしたビジネスソリューションを構築することを目的として「Oracle GRID Center」を開設。2007年4月には、課題の解決という切り口からOracle Databaseが提供するソリューションを紹介するセミナーである「Database Solution Days」を開催する。

 「製品の機能を紹介することは、エンジニアにとって一番得意な部分ですが、今のOracle Databaseはあまりにも巨大な製品になってしまったため、個々の機能の話をしても、お客様に十分理解していただけない場合もあります。ですからこれからは、“課題を解決するために、この機能を利用しましょう”という訴求スタイルに変えていかなければなりません。こうした機能を利用するだけでトータルコストは削減できるし、プログラムメンテナンスも不要になり、IT部門が抱える課題の解決に近づくことができます。こうした部分をオラクルとパートナーが一緒になってアピールし、お客様の考え方、認知度を変えていきたいと考えています」(三澤氏)

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 オラクルでは今後、ソリューションを中心としたマーケティング施策に切り替え、そのまま次期バージョン「Oracle Database 11g」へとつなげていきたい考えだ。

 「2007年夏には、Oracle Database 11gを少しずつお披露目できると思います。その前に、企業の情報システム部門の方々には、もう一度データベースソリューションに向き合っていただきたいと考えています」(三澤氏)

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提供:日本オラクル株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年4月30日