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» 2007年03月29日 00時00分 公開

日本発の次世代ビジネス・ソリューション確立への取り組み:オラクルとパートナーのテクノロジーを融合するOracle GRID Center

日本オラクルは、パートナー各社との共同によるソリューション構築を目的とした「Oracle GRID Center」を2006年11月に開設した。同センターが稼働して4カ月が経過した今、動作検証を中心に取り組んできた「第1フェーズ」から、新しいビジネス・ソリューションの確立を目指す「第2フェーズ」へと移行しつつあるという。

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個別最適化された企業システムの課題を解決

 従来の企業システムは、例えば販売システム、会計システムといったように、単体のサービス基盤として個別最適化されていた。システムは、個別最適化を実現するための最適な製品、いわゆる「ベスト・オブ・ブリード」の製品が選択されていた。

 しかし、そうした個別最適化された従来の企業システムには、いくつもの課題が生じ始めた。第一の課題として挙げられるのが、コストである。個別最適化された企業システムがいくつも稼働している現状では、とりわけ定常的な運用管理コストが大半を占めている。そのために、新規投資はわずかしか割くことができない。企業が今後、ビジネスを展開する上で戦略的にITを活用していこうと考えた場合、この定常的な運用管理コストはできる限り下げなければならない。

 もう一つ、重要な課題になっているのが、コンプライアンスへの対応という点である。個別最適化された企業システムがたくさん存在する現状では、どのシステムでどんなアプリケーションが実行され、どんなデータを扱い、誰がいつどのような操作をしているのか、すべてを管理できていなければならない。したがって、システムが増えれば増えるほど、運用管理コストが増大するのはもちろんのこと、コンプライアンス上のリスクも増大するわけだ。

 さらに、業務の継続性という課題にも取り組む必要がある。例えば、個別最適化されたシステムに障害が発生し、業務が停止した場合の損失についても考えなければならない。つまり、個別最適化された企業システムのあり方そのものを見直す必要がある。

共通インフラ基盤を実証

 こうした課題を解決するための手段として、現在の企業システムに取り入れられ始めているのが、企業システムの共通インフラ基盤を構築するというものである。

 共通インフラ基盤を構築すれば、企業システム全体のリソースを有効に活用できる。各企業システムで稼働していたアプリケーションは、共通インフラ基盤に乗せ換えていくわけだが、システムが一元化できることで運用管理コストは削減できる。コンプライアンスへの対応という点でも、監査ポイントを削減できるなど、コントロールしやすくなる。

 ただし、考えなければならないこともある。共通インフラ基盤を構築し、システムを一元化した場合、共通インフラ基盤自体に障害が発生したときに、すべてのシステムに影響することになる。そのため、共通インフラ基盤は極めて高い信頼性、可用性が要求される。また、システムのデータが一カ所に集中するため、セキュリティのリスクも高まる。そのため、共通インフラ基盤は堅牢でセキュアなシステムでなければならない。

 こうした可用性や堅牢性が求められる共通インフラ基盤が本当に構築できるのか。それを実証するために日本オラクルが開設したのが、「Oracle GRID Center」なのだ。

 「共通インフラ基盤は机上の空論ではなく、リアルに使えるところまで来ています。Oracle GRID Centerでは、それをパートナー各社と共同で実証していくとともに、よりリアルにするために、ベスト・コンフィグレーションやベスト・プラクティスをパートナーとともに構築していくという目的があります」(システム製品統括本部営業推進部 担当シニアマネジャー、北嶋伸安氏)

photo 日本オラクル システム製品統括本部営業推進部
担当シニアマネジャー 北嶋伸安氏

 北嶋氏は、Oracle GRID Centerの役割について、次のように説明する。

 「今、システムインテグレータには、ITリソースの有効活用による効率的な投資、変化に強いIT基盤の整備、運用管理の効率的な手法、システム導入期間の短縮などの要件が求められています。これらのニーズに応えるようなコンフィグレーションをパートナー各社と共同で世の中に出していこうというのが、Oracle GRID Centerの役割なのです」(北嶋氏)


検証段階からソリューションの作成へ

 では、Oracle GRID Centerでは実際にどのような活動が行われているのだろうか。北嶋氏によると、Oracle GRID Centerには大きく分けて3つの活動があるという。

 まずは、Oracle GRIDの共通基盤を検証するという活動である。

 「実際にシステムとして稼働するソリューションを開発することも重要ですが、基盤が貧弱では使い物になりません。そこで、データベース・プラットフォーム、またはアプリケーションサーバ・プラットフォームとして必要な可用性、拡張性、信頼性を検証します」(北嶋氏)

 こうした検証作業は、Oracle GRID Centerの第一フェーズの活動として、2006年11月から行われてきた。

 「オラクルのテクノロジーとパートナー各社のテクノロジーを融合することにより、新しい価値を生み出すことができます。基盤という観点から見たとき、オラクルは所詮ソフトウェアにすぎず、できる範囲が限られています。そうした部分をハードウェアベンダーの製品と融合することで、本当に求められている基盤になると考えています」(北嶋氏)

 そして、2007年春からパートナーとの次世代ビジネス・ソリューションの確立を目指した共同検証という活動がいよいよ始まるという。

photo 「Oracle GRID Center」が目指す次世代インフラ基盤。グリッド(仮想化)によってアプリケーション(サービス)とシステムインフラを切り離し、それぞれのレイヤーで最適化と拡張性を実現する。 ※クリックすると画像が拡大します

具体的な取り組みとテーマ

 Oracle GRID Centerでは、次世代の共通インフラ基盤上に実現されるソリューションとして、以下のようなテーマについて重視している。

 まずは、仮想化の技術である。これは、ハードウェアベンダーが持っている仮想化技術とOracle GRIDを組み合わせ、サーバ統合のモデリングのシナリオを開発しようというものだ。

 また、メインフレームに匹敵する全社インフラ基盤の構築も重要なテーマだ。メインフレームを採用する企業は可用性や信頼性を重視しているため、メインフレームに劣らない可用性や信頼性を確実に実証することは、非常に大切なことだ。オラクルでは、データ損失の防止と迅速なデータの復旧・Business Continuity Management(業務継続性)を実現するため、Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)とよばれるガイドラインを公開している。今後、MAAによる高可用性ソリューションを拡充していく予定だ。

 このほか、統合・可視化された大規模データ・ウェアハウス、IT統制を実現する高度なID管理/情報漏洩/アクセス管理技術によるセキュリティ・デザイン、インメモリ・データベースによるリアルタイム・エンタープライズ基盤などのソリューション構築も、具体的な取り組みのテーマとして挙がっている。

photo 「Oracle GRID Center」のテーマ。パートナー各社と協力し、次世代のビジネス・ソリューションを実現する。 ※クリックすると画像が拡大します

 Oracle GRID Centerというプロジェクトは、日本オラクルが全世界のオラクルに先駆けて実施したものであり、米国オラクル本社も非常に注目しているという。

 「Oracle GRID Centerには、テクノロジーや製品だけでなく、オラクルとハードウェアベンダーの技術力も結集されています。Oracle GRID Centerは、グローバルでも初めてのプロジェクトなので、製品と技術力を集めて出来上がった成果を日本のみならず、海外でも展開していきたいと考えています」(北嶋氏)

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提供:日本オラクル株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年4月30日