iSCSIストレージのイコールロジック、日本進出

米EqualLogicは、日本法人となるイコールロジック株式会社を4月1日付けで設立。代表取締役の秋山将人氏は「米EqualLogicはワールドワイドでは倍々で成長してきた。日本では3倍の成長を遂げたい」と話す。

» 2007年04月12日 14時27分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 iSCSIストレージを提供する米EqualLogicは、日本法人となるイコールロジック株式会社を4月1日付けで設立した。SAN(Storage Area Network)の中でも急激に立ち上がりつつあるiSCSIにターゲットを絞ったストレージベンダーで、ワールドワイドのiSCSI市場ではNetAppに次ぐ2番手。ドン・ビュレンス社長兼CEOは「日本市場もiSCSIを採用するちょうど良い時期だ」と話し、日本のストレージ市場攻略を目指す。

 SCSIコマンドをIPパケットでカプセル化するiSCSIは、ファイバチャネル(FC)に比べ、廉価なIPネットワーク機器を利用してストレージネットワークを構成できるため、経済的に有利とされている。米IDCの調査では、ワールドワイドのiSCSI市場は2010年まで年率75.8%という勢いで伸長するとされ、ストレージ市場の中で最も活気づいている分野。さらに米Gartner Group調査によると、2008年には出荷台数ベースでFCを上回る市場になると予測されている。

 イコールロジックは、iSCSIをベースにしたミッドレンジストレージ「PSシリーズ」を提供しており、モジュラー型の拡張性と仮想化によりデータを自動的にディスクに負荷分散配置するパフォーマンスの良さが特徴という。また、スナップショットやレプリケーションなどといったストレージ関連ソフトウェアはハードウェアに組み込まれているため、別途ソフトウェアライセンス費用が発生しないとしている。低コスト、大容量に向いたSATAIIを搭載する製品と、パフォーマンス重視のSASを搭載した2モデルをラインアップしている。

秋山将人氏 イコールロジックの代表取締役に就任した秋山将人氏

 日本法人のイコールロジックは、大企業から中堅企業を対象にパートナー経由でのPSシリーズを販売するほか、日本国内でのブランド認知を向上に努める。サポートについても要員を配置し、日本市場に合わせた体制作りを行っていくという。

 代表取締役の秋山将人氏は「米EqualLogicはワールドワイドでは倍々で成長してきた。日本では3倍の成長を遂げたい」と抱負を述べた。

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