ほとんどのユーザーがGRUBに対して求めることは、決まったOSの自動ブート、またはHDDにインストールされたOSからのブート対象の選択だろう。そのためにGRUBメニューの機能が存在する。その設定ファイルが、GRUBのインストールされているドライブの「grub」ディレクトリにあるmenu.lstだ。ブートの途中でこのファイルが見つかると、GRUBは自動的にそのメニューを読み込む。
メニュー設定は、普通のプレーンテキストに一連のディレクティブ(命令)と設定パラメータが記したものだ。以下に、Ubuntu 7.04向けのデフォルトのmunu.lstファイルを簡略化したものを示す。
default 0
timeout 3
hiddenmenu
title Ubuntu, kernel 2.6.20-15-generic
root (hd0,0)
kernel /boot/vmlinuz-2.6.20-15-... ro quiet splash
initrd /boot/initrd.img-2.6.20-15-generic
ここでは、その他幾つかのパラメータを設定できる。カラースキームの指定、スプラッシュ画像の背景表示、さらにはメニュー保護用のブート時パスワードの指定といったことが可能だ。GRUBのマニュアルには、利用できるコマンドの一覧が記されている。
GRUBでWindowsをブートする必要があるなら、先ほどのメニュー設定ファイルに以下のようなエントリを追加するとよい。これは、プライマリのHDDにインストールされたWindows 2000をブートする命令をGRUBに与えるものだ。
title Windows 2000
unhide (hd0,0)
hide (hd0,1)
hide (hd0,2)
rootnoverify (hd0,0)
chainloader +1
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