次期「iPhone」にパワーユーザーが望むもの（2/2 ページ）

[Daniel Drew Turner，eWEEK]

　「パフォーマンスが気になるMacユーザーのための実利用速度テスト」という表題の下、「Bare Feats」ウェブサイトを運営しているロブ・モーガン氏は、iPhoneの次のバージョンでは3つの領域を改良してほしいと話す。

　1つ目は、3Gネットワークに対応したのデータ通信機能の実装だ。

　「（コンディションが最適であっても）『EDGE』ネットワークのダウンロード速度は185Kbpsに過ぎない。『MacBook Pro』の『Verizon 3G Rev A EV-DO ExpressCard』や、ごく一般的なDSLおよびケーブル接続を用いた場合は、ホットスポット経由であろうとなかろうと1500Kbpsは出ていたので、大幅なマイナスになる」（モーガン氏）

　「AppleとAT&Tの広報担当者は、3Gの代わりにEDGEを採用した理由をくどくど説明していたが、納得のいくものではなかった。EDGEの方が利用できる都市の数が多いというが、AT&Tの最新収支報告書によると、同社のUMTS/HSDPA（3G）ネットワークは、上位100位までの市場のうち73市場を含む米国の165都市に張り巡らされている」と、モーガン氏は述べた。また、EDGEとUMTS/HSDPAは相互排他的な関係にはないと指摘し、「UMTS/HSDPAをサポートしているエリア内から外れたときは、携帯電話が自動的にEDGEへ『下流』接続を試みている」と説明した。

　両社はこの理由として、「モバイルブロードバンドでは、大都市圏に配置されたすべてのWi-Fiホットスポットを利用する必要はない」と述べているが、「それではパスワード保護のかかっていないホットスポットを求めて、街中をドライブして回るはめになる」（モーガン氏）という。

　「わたしは実際に、サンディエゴの都市部を隅から隅までさまよった経験がある。そのときに発見できた、パスワードを必要としない唯一のホットスポットは、アップルストアの中にあった。自家用車やバスの中からインターネットにアクセスする必要がある場合は、いったいどうすればよいのだろう」（モーガン氏）

　もう1つの理由は、「3Gチップセットは電力を余計に食うので、バッテリ寿命が短くなる」（モーガン氏）というものだ。「わたしが使用しているVerizonの『RAZR』端末には、VCASTアクセス用の3Gチップが搭載されている。だが、だからといってバッテリ寿命が特別短くなっているとは思えない。Motorolaの『Q』も、わたしのRAZRも3Gを実装しているのに、なぜiPhoneにはそれができないのだろうか」（モーガン氏）

　早ければ2008年11月に、Appleが3Gネットワークに対応したiPhoneをリリースする可能性があると言われている。「もしそれが真実なら、iPhoneに“よだれ”を垂らしている家族の誰かに喜んでEDGE版を譲り、新しい3Gモデルを買うのだが」（モーガン氏）

　モーガン氏はこのほかにも、iPhoneのバッテリをユーザーが交換できるようになればよいと考えている。「わたしが持っているほかの携帯電話と同じように、リムーバブルバッテリが使えればありがたい。保証適用外のバッテリ交換サービスを86ドル支払って頼み、作業が終わるまでiPhoneなしで過ごすのをうれしがるユーザーはいないだろう」（モーガン氏）

　最後に同氏は、iPhoneの「Notes」機能をPCと同期させる機能が必要だと話した。

　「iPhoneに保管したNotes以外のすべてのものが、MacもしくはPCと同期できるようになっている。わたしは、仕事リストやその他のメモをNotes機能を使って作り、iPhoneに保存しているので、自分のMacBook Pro上で『Mac OS X』の『Stickies』機能と同期できるなら非常に助かる」（モーガン氏）

　モーガン氏は、Mac OS X（Leopard）の次回のメジャーアップグレード時には、Notes機能が追加されると予測しているそうだ。「Appleは、LeopardとiPhoneのNotes機能を連動させようと考えていると思う」（モーガン氏）

原文へのリンク