SEの生涯を体験できるすごろくのマス目は、実にユーモアに富んでいる。
ついに「SE出世双六(すごろく)」を手に入れた。先日発売された同製品は、ちまたで話題を集めている。
手にしてまず驚いたのは、パッケージが予想以上に小さい。タカラトミー「人生ゲーム」ほどの大きさをイメージしていたが、実際はCDアルバム2枚分程度の大きさだった。中には、すごろくボード、さいころ、駒、資格カードなどが同梱されている。
内容はタイトル通り。SEが出世していくというゲームだ。ITスペシャリストから始まり、資格や昇級試験にパスして、どんどん成り上がっていくというもの。資格は、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」が取得可能で、マス目には「すでにこの資格を持っている場合は、そのまま通過してください」という注意書きがある。つまり、オラクルの認定資格「ORACLE MASTER」を実際に所有していれば免除されるということか。詳しい説明がないので分からないが、実世界と連動していれば面白い。
ゲームは、1コマ目でいきなり「マナー研修で、同期にひとめぼれ」する。SEに恋は付きもの。実際にカップルでシステム開発する男女もいる。
しばらく進むと、「ストレスで体調を崩す 1回休み」というマス目が登場する。実はこのゲーム、ストレスや病気などで1回休みというマス目がとても多い。パッケージの裏面を見ると、監修を務める元日立システムアンドサービス取締役社長の名内泰藏氏のコメントが書かれている。「この『SE出世双六』には、システムエンジニアが生涯経験するであろう、リアルな“体験”が散りばめられている」とある。恐るべし、SEすごろく。
紆余曲折して、最終的にはITセレブになるという希望あふれるゲーム。正月にこのすごろくで1年を占ってみてはいかが。
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