日本オラクルは仮想化ソフトウェア「Oracle VM」の提供を同日から開始すると発表した。
日本オラクルは3月13日、仮想化ソフトウェア「Oracle VM」の提供を同日から開始すると発表した。ブラウザベースの管理ソフト「Oracle VM Manager」も併せて提供する。
Oracle VMは、オープンソースのハイパーバイザー技術であるXenをベースとしたサーバ仮想化製品。Oracle Database、Fusion Middleware、Applicationsなど主要なOracle製品に対応する。
サーバなど複数のリソースを1つの領域として扱う「Oracle Real Application Clusters」に対し、Oracle VMは1つのリソースを複数のものとして扱える。1台のサーバ上に、複数の仮想サーバを作り、それぞれの仮想サーバ上でLinuxとWindowsなど異なるOSを稼働させることができる。LinuxではOracle Enterprise Linux 4および5やRed Hat Enterprise Linux3、同4、同5に対応している。
OSの異なる複数のサーバ環境を運用している企業が、物理的にサーバ統合を進めることができる。
米Oracleのチーフ・コーポレート・アーキテクトのエドワード・スクリーベン氏は「仮想化のオーバーヘッドはVMwareの3分の1」と話し、処理の速さをアピールした。
Oracle VMには、Oracle VM Managerのほか、仮想サーバ上のアプリケーションを止めることなく、物理的に別環境に移動できる「Live Migration」も付属する。ライセンス費用はなく、同社のWebサイトから無償ダウンロードできる。24時間365日の年間サポート費は、最大2個のCPUを搭載したサーバの場合で6万2400円、CPU無制限のライセンスは12万4900円(いずれも税別)となっている。
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