ヤフーが自社向けに開発した情報漏えい監視システムをCTCが発売する。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月5日、ヤフーが開発した情報漏えい監視システム「iTres」を発売した。
iTresは、データベースに対するすべてのアクセス情報をリアルタイムに監視する製品。不正アクセスなどが起こった場合、設定したセキュリティポリシーに応じて、データベース管理者や社内関係者に知らせる機能を持つ。「ヤフーのサービスで発生する膨大なトランザクションに対応する能力を持ち、パフォーマンスを低下させずに監視できるのが特徴」(同社広報)という。
同システムは、ヤフーが自社のデータベースを監視し、外部ユーザーによる不正アクセスやデータの改ざん、持ち出しから守るために開発したシステム。情報技術セキュリティの国際標準規格である「ISO/IEC15408 情報技術セキュリティ評価基準」(ISO15408)の認証を取得している。
CTCは、自社でデータベースを持つサービスプロバイダーやコンテンツプロバイダーなどに売り込む。価格は330万円。システムの導入、構築、保守などは別途費用が必要となる。関連製品を含めて初年度に1億円の売り上げを目指す。
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