エンタープライズ機能が充実した「iPhone 2.0」ソフトウェアに注目(1/4 ページ)

eWEEKラボのテストの結果、新しい「iPhone 2.0」はワイヤレス同期化機能とセキュリティが改善されていることが分かった。果たしてiPhoneは、企業ニーズに対応できる製品へと進化したのだろうか。

» 2008年07月16日 08時00分 公開
[Andrew Garcia,eWEEK]
eWEEK

 新しい「iPhone 3G」ではデータ通信速度の向上と改良された位置情報サービスが大きな魅力だ。だが、企業のIT管理者はiPhone 2.0でAppleがリリースした新しいソフトウェア機能に注目する必要がある。

 eWEEKラボでのテストの結果、iPhoneのソフトウェアアップグレードでは、業務用途で携帯端末を利用するのに必要な機能が多数盛り込まれたものの、欠落している機能もあることが分かった。この問題はいずれ、Appleあるいはサードパーティーデベロッパーが提供するソフトウェアで解消されるかもしれないが、その保証はない。

 新しいエンタープライズ機能は、データ通信機能の改善、そしてデータ通信のセキュリティとデバイス自体のセキュリティにフォーカスしたものとなっている。

 これらの新しいエンタープライズ機能としては、新たにリリースされた「Exchange ActiveSync」(電子メール、予定表、アドレス帳とワイヤレスで同期化が可能)、エンタープライズアプリケーションへのセキュアなアクセスを実現する新しいCisco Systems IP Security VPNクライアント、Wi-FiセキュリティのためのWPA(Wi-Fi Protected Access)/WPA2 Enterpriseのサポート、デジタル証明書、デバイス上のアプリケーションの利用制限機能などがある。

 これらの新ソフトウェアは、iPhone 3Gにプリインストールされている。第1世代のiPhoneでは無償アップデートとして提供され、iTunesからダウンロード、インストールすることができる。アップグレードプロセスではiPhoneに保存されているデータ、設定、メディアはすべて消去されるため、ユーザーはアップグレードを開始する前にデバイスの同期化を行っておく必要がある。

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