EMC、クラウドストレージ「Atmos」を発表(1/2 ページ)

EMCは「クラウド最適化ストレージ」という新しい市場セグメントを確立するべく、ソフトウェアとサーバを組み合わせた「Atmos」を投入する。

» 2008年11月12日 17時07分 公開
[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 世界6大IT企業の1社、米EMCは、必ずしもデータストレージ業界のイノベーターとは見られていない。実際に同社の歴史は、革新を見分けて豊富な資金力で手に入れ、市場に投入する抜け目ない企業の歴史だった。

 同社は2003年以来、約40社を買収している。

 だが11月10日、同社はクラウドストレージ開発において、自らが次世代ITクリエイターであることを示した。

 EMCは初のクラウドアプライアンスパッケージ「Atmos」を発表した。これはソフトウェアと業界標準x86サーバを組み合わせたもので、エンタープライズレベルの数ペタバイト級クラウドストレージインフラとなり得る。

 「約2年にわたり開発した」とEMCクラウドコンピューティング部門製品マーケティングディレクター、ジョン・マーティン氏は言う。「当社のグローバルチームが設計し、構築した。完全にEMC社内で開発したものだ」

 Atmosは、増え続ける非構造化データに対処するために作られたと同氏は語る。

 「インターネットには10億を超える楽曲があり、数百億枚の写真が共有されている。ここで言っているのは、容量の小さな着信音から大容量HD(高精細)ビデオファイルまで、この世に存在するあらゆるデータのことだ」(同氏)

 AtmosのターゲットはWeb2.0、インターネット、通信、メディア、エンターテインメント企業となる。同製品は、全世界で情報を集中管理し、自動配信する機能を提供することで、これら企業が情報中心のクラウド型サービス・アプリケーションを安全に構築して、大規模配信できるようにするとマーティン氏は説明する。

       1|2 次のページへ

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

注目のテーマ

あなたにおすすめの記事PR