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» 2009年01月14日 00時00分 公開

WebKitや新機能も:Google Chromeチーム、開発者向けにバージョン2.0をリリース

Google Chromeチームは、開発者向けにバージョン2.0.156.1をリリースした。一般ユーザーが使うこともできるが、Webページレンダリング用の「WebKit」の新バージョンや新しいオートコンプリート機能などを利用するには、Chromeを再インストールする必要がある。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 Googleは1月8日、Webブラウザ「Chrome」のビルド2.0の開発者向けバージョンをリリースした。同ブラウザは2008年12月11日に、β版から正式版に昇格した。今回の開発者向けリリースには、「WebKit」の新バージョンのほか、以前から要望があったフォームオートコンプリート機能が搭載された。

 GoogleのChromeプログラマー、マーク・ラーソン氏のブログ記事によると、正式には「ビルド2.0.156.1」と呼ばれているこのバージョンでは、2008年10月にビルド154.0がリリースされて以降に加えられたソースコードのメインラインの変更がすべて盛り込まれているという。

 今回の新バージョンは、開発者向けのプリβ版となっているため、Chromeをインストールしたユーザーが新機能をダウンロードするには、デベロッパープレビューチャネルに登録する必要がある(ラーソン氏によると、このチャネルではさまざまなアイデアの試行錯誤が行われるという)。

 「今回のバージョンは、Google Chromeのβ期間中にDevチャネルのユーザーに提供していたものよりも完成度が低いため、従来のDevチャネルのすべてのユーザーをBetaチャネルに移動した」とラーソン氏は説明する。「Devチャネルに登録していたユーザーは、新しいDevチャネルに移動するか、とどまるかを決めることができる」

 2.0.156.1の主要な変更点の1つに新しいWebKitがある。WebKitは、Webページのレンダリング用としてChromeが採用しているオープンソースコードである。新バージョンではバグが修正されたほか、フルページズーム、オートスクロール、各種のCSS(Cascading Style Sheets)機能が追加された。

 フォームオートコンプリート機能は、ユーザーがWebページのフォームに入力した内容をChromeが記憶するというもので、ユーザーは同じ内容を再入力する手間を省くことができる。入力情報の痕跡を残したくないユーザーは、「Options」ダイアログの「Minor Tweaks」タブの中でフォームオートコンプリート機能を無効にすることができる。

 異なるプロファイル(異なるブックマーク、履歴、cookieなど)で新しいウィンドウを立ち上げる機能もある。「Wrench」メニューを使えば、プロファイル別に新しいウィンドウを開くことができる。ユーザーが新しいプロファイルを作成すれば、それに名前を付け、デスクトップにショートカットを作成することができる。

 HTTPネットワークプロトコルのChrome独自のインプリメンテーションも組み込まれ、WindowsのWinHTTPライブラリは使われなくなった。その結果、ChromeのMac版およびLinux版が登場した時点で共通のコードが使われることになる。

 「Import Bookmarks & Settings」機能では、「Google Toolbar」オプションを使ってGoogle Bookmarksをインポートできるようになった。取り込んだブックマークは、別のブックマークフォルダに保存される。しかし、この機能はブックマークを同期化するわけではなく、現在のオンラインブックマークを読み込むだけである。

 ページズーム機能は、従来Webページ内の文字を拡大/縮小するだけだったが、新しいズーム機能ではページ全体を拡大/縮小できるようになったため、ズームレベルを変更してもページの体裁が維持される。オートスクロール機能では、マウスホイールを使ってページを任意の方向にスクロールできるようになった。

 また、タブをモニター上の特定の位置にドラッグすると、ドッキングアイコンが現れる。ドッキングアイコン上でマウスボタンを離すと、最初のウィンドウと同じサイズで移動するのではなく、タブがドッキング位置に吸着する。

 スペルチェック機能を煩わしいと感じるユーザーは、テキストフィールドを右クリックすることによって同機能を無効にすることができる。また、右クリックによってスペルチェック対象の言語を変更することも可能だ。

 「Google Operating System」ブログを運営するアレックス・チテュー氏は、Chromeの新バージョンの使用感について述べている。「ReadWriteWeb」サイトにも詳しい紹介記事が掲載されている。

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