JBossはJAX-RS実装の正式版「RESTEasy 1.0」は、XML、JSON、YAMLなどに対応するプロバイダセット、EJB、Sprint、Spring MVCの統合などを特徴とする。
Red Hat傘下のJBoss.orgは1月20日、Sun Microsystemsの認定を受けたJAX-RS実装「JBoss RESTEasy 1.0」正式版をリリースした。プロジェクトのページからダウンロードできる。
JAX-RS(JSR 311)は、JavaでRESTアーキテクチャを利用してWebアプリケーションを開発するためのJCP仕様。RESTEasyはJBossのJAX-RS実装となる。Tomcatなど、JDK 5以上をベースとしたサーブレットコンテナで動作するが、「JBoss Application Server」と密に統合することで、ユーザーエクスペリエンスを改善できるとしている。
特徴はXML、JSON(JavaScript Object Notation)、YAML(YAML Ain't a Markup Language)、Fast Infoset、Atomなどに対応するプロバイダセット、JBoss Web、Tomcat 6、Servlet 3.0向けの非同期HTTP(Comet)抽出層、EJB、Sprint、Spring MVCの統合など。
JAX-RSはサーバ側の仕様だが、クライアント側のフレームワーク「RESTEasy JAX-RS Client Framework」により、JAX-RSアノテーションとインタフェースプロキシーを利用して遠隔にあるサーバに向けられたHTTPリクエストをマッピングできるという。
JavaプラットフォームのWebアプリケーション開発ではSOAPを用いた開発が先行していましたが、JAX-RSの実装が進むことで、高度なAPIを利用したRESTベースのWebアプリケーション開発に弾みがつきそうです。単なるリファレンス実装ではなく、JBoss製品の中で利用される形で実際の導入事例なども今後登場してくるでしょう。
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