米Yahoo!、Web検索プラットフォーム「Search BOSS」を有料化

オープンなWeb検索プラットフォーム「Yahoo! Search BOSS」の機能が強化され、有料になる。

» 2009年02月12日 13時52分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!は2月11日、同社のオープンWeb検索プラットフォーム「Yahoo! Search BOSS」の機能強化と有料化について公式ブログで発表した。

 Search BOSSは、開発者がYahoo!の検索技術を利用して、カスタム版の検索エンジンを構築するためのAPI。検索結果の表示順位や表示方法を変更できる。

 今回の機能強化で、BOSS APIを通してSearchMonkeyの構造化データにアクセスできるようになった。これにより、BOSS APIユーザーは、SearchMonkeyが収集するマイクロフォーマットやRDFといったセマンティックマークアップをサイトに組み込むことができる。また、これまで170文字までしか表示できなかった検索結果の要約の長さが300文字に拡大された。さらに、同社がサイト運営者向けに提供しているSEOツールのSite Explorerが取得するドメインやサイトの内部リンクの一部を利用できるようになった。

 これまでBOSSは無料で利用できたが、2009年第2四半期後半にも有料化される。料金は1日当たりのAPIリクエストの種類と件数に基づいたユニット制で課金される。1ユニットは10セントになる。例えば1日に7000件のAPIリクエストを行い、各APIコールが1〜100の検索結果をリクエストする場合、1000件のリクエストが10ユニットに相当するので、70ユニット使ったことになる。1日当たり30ユニットは無料なので、40ユニット分の料金、4ドルが課金される。また、SLA(サービス品質保証制度)も有料で提供する予定。また今回の有料化に合わせ、1回のAPIコールで取得できる検索結果の上限を現在の50件から1000件に変更する。

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