よく言われる理想的なパスワードの作り方が、「英字+記号+数字で7文字以上」といったものです。しかし、このようなことを突然言われてもすぐには思いつくはずもありませんね。ついつい生年月日や名前、電話番号などの安易で身近なものを利用してしまうのです。ここで作り方の基本形を伝授しましょう。
セブンイレブンでコーヒーを買っているのであれば、「7DeCoffee=\120」(14文字)とできます。通勤ルートにある気になる場所や、電車の乗り継ぎ方法、毎日行っていることなど、その応用の仕方は無限にあります。これなら忘れることもありません。組合せの仕方でより堅牢になります。
「カレー・ラーメン・ハンバーグ」と、まるで小学生が好むランキングのようですが、2010年のランキングとしてローマ字にすれば「KaRaHa=2010」(11文字)になります。
楽曲の歌詞や格言、言葉も何でもOKです。孔子の「40にして惑わず」とすれば、「40NiShiTeMaZu」(13文字)などと自分の区切りやすい部分で使っても作成できます。こんな方法でも、意外と最強で忘れないパスワードが簡単に作れます。
携帯電話のようなキーパッドを使えば、カナ文字や英文字も数字に変えることができます。「にいくら」なら「5129」になります。「mail」なら「6246」です。4けたの数字しか使えないパスワードに有効です。長いフレーズでも先頭だけ、中間だけ使うなど、応用次第で幾らでも作れるでしょう。忘れた場合は、携帯をみれば早見表になりますし、10回も使えば覚えてしまうものです。
パスワードは基本英文字になりますが、キーボードには「かな文字」も書いてあります。これを使って「にいくら」をかな文字で入力すれば、「ieho」になります。キーボードや携帯電話を早見表として使い、中身の文字はユーザーが忘れない言葉やフレーズにすることがポイントです。これだけでも十分な文字数のパスワードになります。
以上は推測されるのが難しいパスワードになります。しかし、入力時に復唱している人をよく見かけますので、パスワードは黙って使いましょう。
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