PCと電話、ビデオ会議システムなどの機能を統合したビジネスタブレット製品「Cisco Cius」をシスコが日本で販売開始した。
シスコシステムズは11月17日、コラボレーション製品「Cisco Cius」を同日より日本市場で提供開始すると発表した。
Cisco Ciusは、エンタープライズ向けのモバイルビジネスタブレット。既に米国では8月下旬に販売している。同製品は、ビデオ会議用アプリケーション「Cisco WebEx」、音声と動画によるコミュニケーション機能、ソーシャルネットワーキング機能、プレゼンス機能などを統合したソフトウェア「Cisco Quad」などを搭載するほか、メディアステーションに接続することで、外部ディスプレイ、キーボード、マウスを使って仮想デスクトップへアクセスできる。メディアステーションには受話器が備わっているため音声通話も可能だ。
同日に開かれた記者説明会で、同社コラボレーション事業 執行役員の公家尊裕氏は「PC、電話、ビデオ会議を1台に集約したのがCiusだ。ユーザーは場所にとらわれずどこでも仕事場にすることができる」と意気込んだ。
同製品は省電力においても特徴を持つ。タブレットにつなげるケーブルはイーサネット1本で、ネットワークから電源を確保するため、従来(デスクトップPC、ディスプレイ、電話機を利用した場合)と比べて60%以上の節電を実現できる。バッテリー電池は最長で6〜8時間持つという。
そのほか、OSにはAndroidを搭載するため、ユーザーは「Android マーケット」からさまざまなアプリをダウンロードするほか、シスコが認証したビジネスアプリを「Cisco AppHQ」から入手することが可能だ。タブレット内のアプリは「Cisco AppHQ Manager」によってIT部門が管理できる。
参考価格は、1000台導入した場合(Cisco Cius x 1000台、1000台分のユーザーライセンス、Cisco Unified Communications Server、ワイヤレスのアクセスポイント、SI費用など込み)で約2億円としている。
【変更履歴】発表元から価格の訂正がありましたので変更しました。(2011.11.21 11:30)
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