Amazonは、iOS版Kindleのアップデートで新iPadのRetina Displayに最適化したという。また、ライブラリーが新しくなり、Amazon Cloud Driveに保存したコンテンツのダウンロードが手軽にできるようになった。
米Amazon.comは3月15日(現地時間)、iOS版Kindleアプリをバージョン3.0にアップデートした。ライブラリーページのデザインが新しくなり、新iPadのRetina Displayに最適化した。
日本では、項目名が日本語で表示されるようになった。ライブラリーページの下部に「クラウド」と「端末」を切り替えるボタンが追加され、クラウドをタップするとAmazon Cloud Driveに保存してあるコンテンツのリストを表示できるようになった。Amazon Cloud Driveは、Amazonがユーザーに無料で提供する5Gバイトのクラウドストレージ。ユーザーは購入した電子書籍やPDFファイルをこのクラウドストレージに保存できる(書籍の購入やクラウドへの保存は、Kindleアプリからはできず、Webブラウザやメールを利用する必要がある)。
クラウドの一覧でファイルをタップするだけで、端末にダウンロードできる。端末のリストではファイルを長押しすると削除できる。
ライブラリーでは、各コンテンツをユーザーがどこまで読んだかが分かるようになった(Android版には既にある機能)。グリッド表示ではカバーのサムネイルに「○%」と、リスト表示では、点線で表示される。リスト表示では、点線の長さでコンテンツの長さも視覚的に分かる。また、iPhoneのライブラリーで、リスト表示に加え、グリッド表示ができるようになった。
コンテンツの閲覧ページでは、前バージョンでは表示されなくなっていた紙版でのページ数が復活したほか、辞書として英和辞書、国語辞書を選べるようになった。既に英語辞書をインストールしている場合、ワードを選択して表示される意味のダイアログボックス右上の「i」をタップすると、利用できる辞書一覧が表示され、そこで「英語-日本語」「日本語-日本語」を選択できる。ソーシャルな機能も追加され、ページ上でハイライトした文章を、TwitterとFacebookで共有でき、「移動」アイコンのポップアップメニューの「ポピュラー・ハイライト」では、多くの読者がハイライトした文章に移動できるようになった。
また、16日に発売される新iPadのRetina Displayに最適化したという。具体的にどう最適化したかは不明だが、米メディアMacworldのジェイソン・スネル氏は、画像表示はそのままで、テキストレンダリングを改善したと推測している。
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