Appleが、猛威を振るうマルウェア「Flashback」を検知・削除するツールのインストールを含むOS X LionとMac OS X 10.6向けのJavaアップデートを公開した。
米Appleは4月12日(現地時間)、OS X Lion向けのJavaアップデート「Java for OS X Lion 2012-003」とMac OS X 10.6向けの「Java for Mac OS X 10.6 アップデート8」を公開した。このアップデートには、同社が予告していたMac OS Xを狙うマルウェア「Flashback」を検知・削除するツールのインストールが含まれる。
このアップデートにより、Flashbackの最も一般的な亜種が削除されるとしている。また、Javaアプレットの自動実行を無効にするJavaのWebプラグインが含まれる。
Flashbackは2011年後半に出現して以降、ソーシャルメディアなどを使って感染先を広げてきたが、2012年になってJavaの脆弱性を悪用するようになり、感染が拡大していた。
Appleは4月3日にFlashback対策を含むセキュリティアップデートを実施したが、その翌日、ロシアのウイルス対策ソフトメーカーDoctor Webが、Flashbackが55万台以上のマシンに感染していると発表。11日には米Symantecが感染規模は27万台に縮小したと発表した。
今回のアップデートにより、既に感染しているMacから、Flashbackの駆除が可能になる。
Appleは、JavaをインストールしているすべてのMacユーザーにアップデートの適用を勧めている。なお、このアップデートはMac OS X 10.6より古いバージョンには対応しないため、Symantecは古いバージョンのユーザーに対し、Javaを無効にするよう勧めている。
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