今回のバージョンアップで脆弱性悪用攻撃に使われる多くのOSやアプリケーションの検疫が行えるという。
PFUは12月4日、検疫ソフトウェア製品の最新版となる「iNetSec Inspection Center V7.0L20」を発売した。脆弱性悪用攻撃に使われることの多いAdobe ReaderやFlash Player、Javaのバージョンチェックに対応した。
iNetSec Inspection Centerは、ネットワークに接続するWindows PCやMac、Linux、Android、iOSデバイスのセキュリティ状態の検疫と認証が行えるセキュリティ製品。デバイスにインストールされたOSやセキュリティソフト、Officeのバージョンやパッチの適用状態をチェックし、ポリシーに違反するデバイスを隔離したり、接続を遮断したりできる。
同社では検疫するOSやセキュリティソフト、Officeの最新情報をまとめた「検疫辞書配布サービス」をユーザーに提供。検疫辞書は検疫サーバで自動アップデートされる。最新版製品で提供する検疫辞書にAdobe ReaderやFlash Player、Javaのバージョンやパッチの情報が追加した。また、Windows 8にも対応した。
OSやOfficeソフト、Adobe ReaderやFlash Player、Javaアプリケーションは脆弱性攻撃の大部分を占めるという。企業ネットワークに接続を要求する端末に、これらソフトの脆弱性が多数存在すれば、サイバー攻撃のリスクにつながるため、検疫システムで発見する仕組みにした。同社は今後3年間に30万クライアントライセンスの出荷を見込む。
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