MozillaとSamsung、Android向け新レンダリングエンジン「Servo」を発表

MozillaとSamsungが、AndroidとARMに対応する新Webレンダリングエンジン「Servo」を発表した。次世代の高速端末向けの安全で高速なWebブラウザ構築が目的としている。

» 2013年04月04日 10時54分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Mozillaは4月3日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsとの提携により開発したAndroidとARM向け新Webレンダリングエンジン「Servo」を発表し、Githubで公開した。

 Servoは、次世代のマルチコアの高速なコンピューティングアーキテクチャに対応するために、Webブラウザを土台から再構築するための新エンジンという。Mozillaが開発したプログラミング言語「Rust」で構築されている。Rustは、並列処理アプリの構築に向く言語で、同日バージョン0.6にアップデートされ、AndroidとARMをサポートした。

 MozillaのWebブラウザFirefoxのレンダリングエンジンは、デスクトップ版、モバイル版ともに現在はGeckoを採用している。モバイル版FirefoxにServoを採用するかどうかは不明だ。SamsungからはまだServoについての公式な発表はない。

 米Googleも同日、WebKitベースの新Webレンダリングエンジン「Blink」を発表した。同社はモバイル版も含むChromeブラウザでBlinkを採用する。

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