タッチUIとビジネスタブレットが生み出すアプリケーションの可能性

新たなフォームファクタとして注目を集めるWindows 8のタブレットPC。タッチインタフェースを用いたアプリケーションとの組み合わせは、企業のビジネスシーンに新たな潮流を生み出す可能性を秘めている。企業ユーザーのためにデルが開発した「Latitude 10」とビジネスアプリケーションの活用を探ってみたい。

» 2013年04月30日 10時00分 公開
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新たな可能性をもたらすタッチインタフェース

 日本マイクロソフトが2012年10月26日にリリースしたクライアント向けOSの最新版「Windows 8」は、Modern UIと呼ばれるタッチ操作を用いたユーザーインタフェースが大きな特徴となっている。キーボードやマウス操作を前提にしている伝統的なデスクトップインタフェースと合わせて、クライアントPCの可能性をさらに広げるものとして期待され、企業でもこの新たなインタフェースを活用したビジネスアプリケーションの可能性に注目し始めた。

 独立系ソフトウェアベンダー(ISV)のセカンドファクトリーでビジネスデベロップメントグループ シニアリードを務める北村哲弥氏は、「以前のWindowsでもタッチ操作はできましたが、ドキュメントを閲覧する、あるいは、アプリケーションを操作するといったシーンにおいてデスクトップベースのインタフェースではユーザーニーズを満たし切れていないところがありました」と話す。

 セカンドファクトリーは、米Adobe SystemsやMicrosoftとの長年にわたるパートナーシップを強みに、FlashやWindows Presentation Foundation、Silverlightを活用したヒューマンセントリックなインフェースやアプリケーション、バックエンドシステムとの連携を含めた開発およびコンサルティングサービスを提供する。そんなユーザーインタフェースのエキスパートである同社からみて、Windows 8のタッチインタフェースは、新たな可能性を強く感じさせるものであった。

北村氏 セカンドファクトリー ビジネスデベロップメントグループ シニアリードの北村哲弥氏

 「Windows 8のインタフェースは、ドキュメントやアプリケーションなどをいかにして直感的に操作できるようにするかという点がとても考えられています。ISVとしても、これまでにない全く新しいユーザー体験を提供できるようになり、当社のお客様もこの部分に強く期待されているようです」

 Windows 8の新たなタッチインタフェースは、企業にどのようなインパクトを与えるのか。北村氏は、キーボードやマウスでは幾つも入力操作をこなさなければならなかったが、それが手や指を使ってダイレクトに操作できる点を挙げる。このことは本当の意味で情報の活用を可能にしていくものだという。

 「書籍を製作するDTPのように入力の多い業務では引き続きキーボードやマウスによる操作が求められますが、タッチインタフェースは、複数の人が同時に情報を取り扱ったり、情報を持ち出したりする、あるいは、複雑な操作を覚えなくても良い点が優れています」

 こうした特徴を活用しているビジネスシーンとしては、例えば、ビジネスタブレットを数万台規模で導入している保険業界が知られる。顧客への提案や契約業務などに活用しており、従来は厚みのある紙のカタログや極めて機密性の個人情報が記された契約書などを持ち歩かなくてはならなかったが、ビジネスタブレットとタッチインタフェースのアプリケーションによって、紙と同じように操作できる電子カタログを顧客に見せたり、契約書のサインも電子ペンで行えるようになった。

 「情報が電子化されることによって必要な情報を瞬時に呼び出したり、手書き感覚で入力できるなど業務の効率化につながりました。SFAやCRMなどの場合は、これまで情報を社内に蓄積するばかりでしたが、情報の可搬性が高まるので、蓄積された情報を現場から引き出していけるようになります」

 タッチインタフェースが活きる具体的なアプリケーションとしては、上述の電子カタログや電子教科書、契約書などの申し込みフォーム、接客業務などが分かりやすいが、「お客様と向き合うような、人と人がコミュニケーションするシーンに最適でしょう」(北村氏)という。

ExTOUCH BizExTOUCH Biz セカンドファクトリーが開発したタッチ操作のアプリケーション「ExTOUCH Biz」を適用したCRMの利用例。Windows 8であれば、指を使った直観的なタッチ操作で名刺リストから顧客情報を呼び出したり、ディスプレイをタップするだけで詳細情報を閲覧したりできる

ビジネスタブレットが推進役に

 タッチインタフェースを持つアプリケーションは、このように新たなユーザー体験と情報活用をはじめとするメリットを企業にもたらす。だが、アプリケーションによって実現されるこうしたメリットを享受していくためには、同時にセキュリティにまつわるさまざまな課題も解決していかなければならない。ここで注目したいのが、企業に求められるセキュリティなどの要件をビジネスタブレットで担保していくというアプローチだ。

 近年は、企業でのスマートフォンやタブレットデバイスの導入事例が増えているが、それに伴ってさまざまな課題も表面化しつつある。というのも、これまでに発売された製品の多くはコンシューマ用途を前提にしているので、セキュリティ対策などは原則的に個々ユーザーの手に委ねられている。企業では堅牢なセキュリティ対策や管理の仕組みが幾重にも講じている。機密情報を常に扱う企業のビジネスシーンに必要な対策を適用したくでも、コンシューマ用途を前提としている製品ではそれなりに制約を伴う。

Latitude10 Dell Latitude 10

 こうした状況を受けてデルは、企業ユーザーが求める要件を満たすべくWindows 8搭載のビジネスタブレットPC「Latitude 10」を開発した。Windows 8のタッチインタフェースによるメリットを引き出すためであるのはもちろん、そのために不可欠な数多くのセキュリティ機能を実装している。企業ユーザーは、安心してタブレットPCを利用していける環境が実現できる。

 そのセキュリティ機能としては、例えば、OSログイン時にユーザー名やパスワードのほか、ピクチャーパスワードも利用できる。文字や数字だけでなく、タッチ入力で絵柄を組み合わせる認証方式によって、複雑な操作を伴うことなくセキュリティレベルを高められる。Windows標準の暗号化機能「BitLocker」も、Windows 8からはProfessional Edition以上で利用できるようになった。紛失時などの際に端末内の機密データが第三者に悪用されるのを防ぐことができる。

 OS以外にLatitude 10としても多数にセキュリティ機能を内蔵しており、インテルの「TPM(Trusted Platform Module)」やオプションで利用可能な内蔵型の指紋認証リーダーやスマートカードリーダーも用意している。デルも独自にデータ保護機能の「Dell Data Protection/Encryption」を提供する。Windows標準のさまざまなセキュリティ機能をハードウェアによって補完すると対策を講じられるようになっている。

 「ISVの立場からみると、情報の活用や生産性の向上を支えるセキュリティ対策を担保してくれるLatitude 10のような製品は非常に頼もしい存在です。Windowsを搭載しているので、Active DirectoryやLDAPといった社内のユーザー管理・認証基盤との連携もスムーズです。コンシューマ向け製品のように連携のために必要な仕組みを独自に開発しなくてはいけない手間もありません」

新しい環境に挑戦するのは今がチャンス

 ここまで述べてきたように、タッチインタフェースを生かしたアプリケーションは、これまでに無いユーザー体験やメリットを提供する。そのために必要なセキュリティ対策なども、Windows 8を搭載するLatitude 10のようなビジネスタブレットによって講じることができる。企業が新しい価値創造に挑戦していくための環境は、既に整っているといえるだろう。

 それでは実際に、企業ではこの環境にどう取り組んでいけばよいのだろうか。北村氏は、タッチインタフェースのアプリケーションを適用するシナリオを具体的に検討することから始めるべきとアドバイスしている。

 「例えば、紙文書でやり取りしていたものを電子化して情報共有するというように、発想の転換が大切です。その中では業務の棚卸しのようなことも必要でしょう。そうしてシナリオ決めれば、次にシナリオに合うデバイスを選択していきます」

 この点でもLatitude 10は、多様なユーザーニーズに応える。タブレット専用機としての利用はもとより、オプションのドッキングステーションにキーボードやマウスを接続すれば、デスクトップPCとしても利用できる。オフィスで業務を一通り終えて顧客訪問に出かけようというときにも、ドッキングステーションから取り外すだけで良いなど、一台でさまざまなシーンに対応できるのもLatitude 10の特徴となっている。

 Windows 8の登場から半年が経過し、デバイスもアプリケーションもそれらを生かしていくための環境も整いつつある。後はどのタイミングでチャレンジするかということだけではないか。北村氏は、まさに今がチャンスと断言する。

 「今の時代の小学生や中学生はタッチインタフェースを持つゲーム機やスマートフォンを日常的に使いこなしています。近い将来に、彼らが社会人として企業に入ってくるでしょう。企業がその時点で準備を始めようというのでは遅いでしょう。彼らが力を発揮できる環境を実現するには、今が取り組むべきタイミングではないでしょうか」

 ぜひ今からLatitude 10のようなビジネスタブレットとタッチインタフェースアプリケーションの活用を検討してはいかがだろうか。なお、タブレット製品を導入するには、設置、運用、アップデート、復元作業など、将来的な管理業務を踏まえた長期的視野に立ち、最適な機種を選択することが重要だ。管理業務が簡単な機種を選ぶことで、大幅な経費削減が可能になる。詳しくは同社が提供するホワイトペーパーをご参照いただきたい。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2013年5月31日