Microsoftの月例パッチに不具合、4件の報告相次ぐ

米SANS Internet Storm Centerはこれまでに確認された4件の不具合と対処法をまとめた一覧を公開した。

» 2015年02月17日 07時21分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]
不具合に関する報告(SANS-ISCより)

 Microsoftが日本時間の2月11日に公開した月例セキュリティ更新プログラムやセキュリティ以外の更新プログラムに、相次いで不具合が報告されている。米SANS Internet Storm Centerは16日までに確認された4件の不具合と対処法をまとめた一覧を公開した。

 それによると、セキュリティ関連ではInternet Explorer向け更新プログラム(MS15-009)に伴ってインストールされる「3023607」と、Windowsカーネルモードドライバ向け更新プログラムの(MS15-010)に含まれる「3013455」で不具合発生が伝えられている。

 「3023607」はSSL 3.0プロトコルの脆弱性(通称POODLE)修正のための更新プログラムだが、インストールすると「Cisco AnyConnect」が接続できなくなることがある。Windows 7またはWindows 8の互換モードでAnyConnectを実行するとこの問題は解決されるという。

 「3013455」ではWindows Vista SP2とWindows Server 2003 SP2のフォントの質が低下する問題が発生。解決策は「パッチの削除」を挙げている。

 セキュリティ以外でも、PowerPointの安定性向上などを目的とした更新プログラム「2920732」では、Windows RT上でPowerpoint 2013が起動できなくなる不具合が確認された。Microsoftは配信を中止して調査に当たっている。

 また、Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime向けの更新プログラム「3001652」はパッチのインストールが完了できず、システムが反応しなく現象が発生したため、Microsoftがいったん配信を中止した後に再リリースした。SANSによれば、再リリース後に問題は発生していないという。

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