電車代からタクシー代、ホテルの宿泊料金までを自動で登録、精算へ――。面倒な経費精算作業の全自動化を支援するクラウドサービス、コンカーが、連携アプリの提供を開始する。
電車代からタクシー代、ホテルの宿泊料までを自動で登録、精算へ――。煩雑な経費精算作業の全自動化を支援するクラウドサービス、コンカーが、連携アプリ配信サービス「Concur App Center」の提供を開始する。
コンカーは、請求書の登録やデータ入力といった経費精算時の作業を自動化し、承認の手間を軽減するクラウドサービス。鉄道の経路検索やICカード連携といった入力支援機能、出張実績の連携や法人カード連携といった明細の自動登録機能で、経費精算業務の効率化を支援する。
交通費や出張経費にとどまらない“経費精算の全自動化”を目指す同社は、新たにアプリ配信サービスの「Concur App Center」を用意。従業員向けアプリ「Apps For Me」と、財務・経理部門向けアプリ「Apps For My Business」を提供する。
Apps For Meは、より幅広いシーンで経費の自動取り込みができるよう支援するアプリ。タクシー配車アプリを提供する日本交通や、グローバルWi-Fiサービスを展開するビジョン、手書き領収書の人力テキスト化サービス「STREAMED」を運営するクラビスらと提携し、順次アプリを提供する。アプリを利用することでコンカー導入企業の社員は、これらのサービスの利用料や請求書データを自動でコンカーに取り込めるようになる。
Apps For My Businessは、コンカーに取り込んだ経費データを可視化し、分析するためのアプリ。出張費最適化のコンサルティングサービスを手掛けるトップレップ、Salesforceの営業活動記録や人事データ、会計・ERPデータ、全銀ファイルとの連携自動化サービスを提供する富士ソフト、経費データを多次元解析することで企業内の課題を洗い出す分析サービスを手掛けるアビームコンサルティング、VAT(付加価値税)の還付に関わる情報抽出や手続きを代行するTaxbackなどと提携し、企業のガバナンス強化や課題解決を支援する。
Concur App Centerには、今後、複合機メーカーやスキャナメーカー、国内ホテルチェーン、旅行会社などがパートナーとして参画を予定している。開発したアプリはConcur App Centerを通じて世界中に配信することが可能で、2015年中には20種類のアプリが提供される予定だ。コンカーでは、2017年までに日本で100種のアプリの提供を目指すという。
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