トレンドマイクロは、企業のセキュリティ担当者を対象に、インシデント対応を疑似体験できるビデオシミュレーションゲームの無償提供を開始した。
トレンドマイクロは11月28日、企業や組織のセキュリティ担当者を対象に、シミュレーションゲーム形式でセキュリティ対策の強化方法を学べる教材として、サーバセキュリティビデオシミュレーションゲーム「Data Center Attack」の無償提供を開始した。
教材を通じて、企業や団体の情報システム担当者やセキュリティ担当者は、自組織がランサムウェアなどの“事業継続に影響を及ぼしかねないサイバー攻撃”を受けたときに求められる技術的対策と、組織的対策に関する知識を習得できる。日本語、英語に対応しており、海外拠点を持つグローバル企業でも活用できるという。
同ゲームでは、プレーヤーは、架空の病院の新たなセキュリティ担当者として院内のセキュリティ課題を見つけ、必要な対策を講じていく役割を疑似体験する。これにより、サイバー攻撃に対する技術的対策に加えて、組織として取り組むべき対策を約10分で学べるようになっている。
トレンドマイクロの調査では、法人組織の9.3%が組織内サーバのウイルス感染、7.6%がランサムウェアによる業務データの暗号化といった被害に遭っており、企業や団体を狙うサイバー攻撃は依然深刻だという。企業や団体におけるセキュリティ対策の必要性は増しており、自組織のシステム構成に合わせた対策を検討することが重要と指摘する。
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