今回のアップデートでは2件の脆弱性が修正された。悪用されれば任意のコードを実行されたり、権限を昇格されたりする恐れがある。
米Adobe Systemsは、Adobe AcrobatとReaderのセキュリティアップデートを米国時間の1月3日付で公開し、深刻な脆弱性に対処した。緊急度は同社の3段階評価で最も高い「クリティカル」、優先度は「2」に分類している。
Adobeのセキュリティ情報によると、今回のアップデートでは2件の脆弱性を修正した。悪用されれば任意のコードを実行されたり、権限を昇格されたりする恐れがある。いずれもTrend MicroのZero Day Initiativeを通じて報告された。
これらの脆弱性を修正したアップデートはWindows版とmacOS版が公開されている。更新版のバージョンは、Acrobat DC/Acrobat Reader DC連続トラックが「2019.010.20069」、Acrobat 2017/Acrobat Reader DC 2017クラシック2017トラックが「2017.011.30113」、Acrobat DC/Acrobat Reader DCクラシック2015トラックが「2015.006.30464」となる。
現時点でこの脆弱性を突く攻撃は確認されていないと思われ、Adobeでは30日以内を目安としてアップデートを適用するよう勧告している。
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