小型機の制御用通信システム実装にセキュリティ問題、データ不正操作される恐れ

機体に物理的にアクセスできる人物が、CANバスにデバイスを接続して偽のデータを挿入し、計器に不正な測定値を表示させることができてしまう恐れがある。

» 2019年08月01日 12時00分 公開
[鈴木聖子ITmedia]

 米国土安全保障省のセキュリティ機関ICS-CERTは2019年7月30日、航空機の制御に使われている通信バス「Controller Area Network(CAN)」の実装に関するセキュリティ情報を公開した。機体に物理的にアクセスできる人物が、CANバスを不正に操作できてしまう可能性があるとしている。

 ICS-CERTによると、航空機のCANバスネットワーク実装にセキュリティ問題が報告され、攻撃者がCANバスにデバイスを接続して偽のデータを挿入し、計器に不正な測定値を表示させることができてしまう可能性が指摘された。

悪用で「操縦に悪影響を及ぼすことも可能」と警告も

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