国境を越えてパーソナルデータ連携へ NTTデータがエストニア電子政府の基盤活用で実証

NTTデータは、海外とのパーソナルデータ連携に関する実証実験を実施し、個人情報を管理するパーソナルデータストアの接続を検証した。エストニアの電子政府を支えているデータ連携基盤「UXP」と接続するための標準仕様も策定した。

» 2020年04月21日 11時40分 公開
[ITmedia]

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 NTTデータは2020年4月20日、イタリアのNTT DATA Italia S.p.Aと協力し、エストニアのCyberneticaと共同でパーソナルデータ連携に関する実証実験を実施し、標準仕様を策定したと発表した。NTTデータは2020年10月をめどに、情報銀行の仕組みを支えるパーソナルデータプラットフォームを活用したサービスの提供開始を目指す。

 2018年5月にEUでパーソナルデータの保護と管理について定めたGDPR(一般データ保護規則)が発効した他、日本でも2020年3月10日に改正個人情報保護法が閣議決定された。法規制が厳格化すると同時にデータ流通を支える制度の整備が進む中、NTTデータは国境を越えたパーソナルデータの流通がますます重要になるとみている。同社の実証実験は、そうしたニーズに対応した情報銀行の仕組みを支えるプラットフォームの検証で、2019年2月から実施している。

エストニアの電子政府を支える仕組みを活用 国境を越えたデータ流通は実現するか

今回の実証実験のイメージ(出典:NTTデータ)

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