アイアンマンシリーズから学ぶ 強度のあるパスワードを作成するコツ半径300メートルのIT

毎年5月の第一木曜日は「世界パスワードの日」(World Password Day)です。今回は、映画アイアンマンシリーズで出てきたパスワードが強度のあるものかどうか検証してみましょう。

» 2021年05月11日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 毎日が何かしらの記念日と決められているようですが、毎年5月の第一木曜日は「世界パスワードの日」(World Password Day)だそうです。これに合わせて、日本のマーベルスタジオのTwitterアカウントが面白い投稿をしていました。

 アイアンマンシリーズは、なぜか小さなバンの中にOracleのデータベース専用機「Oracle Exadata」が置かれていたり、ラリー・エリソンやイーロン・マスクが登場したりするなど、IT業界の人の興味を引くポイントが多くあります。

 この投稿は、マーベル映画「アイアンマン3」の1シーンからの引用です。窮地に立たされたアイアンマンことトニー・スタークが、親友でアメリカ空軍大佐でもあるローディに、軍の衛星通信に入り込むためのパスワードを聞くというシーンです。セキュリティを無視して話を続けると、ローディは仕方なく下記のように答えます。

ローディ:"WAR MACHINE ROX" with an "X," all caps.


(「アイアンマン3」より)

 説明すると、これはローディが着ているスーパーヒーロースーツの“ウォーマシン”を基にしたパスワードを設定していたというものです。これによってトニー・スタークは、既知のIDとパスワードを利用して、置かれた状況を打破すべくアクションを起こしていきます。

“WAR MACHINE ROX”のパスワード強度は適切か?

 本コラムはこのパスワードが本当に安全なのかを考えていきましょう。パスワードは“サイコー”(Rocks)のつづりを変えて、かつ全てを大文字(all Caps)にするという工夫を凝らしていますが、本当にこれは強度の高いパスワードなのでしょうか。

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