10社に9社がクラウドを導入する時代、クラウド戦略の失敗はそのままビジネス価値の低下につながるといっても過言ではないだろう。米国のクラウドトレンド動向から今後の戦略を探る。
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近年、多くの企業がクラウドベースのワークロードを快適に利用できるようになり、試行的な段階から、より専門的な段階へとシフトしているが、まだ成長と拡大の余地は残されている。
あるアナリストは、クラウドに充てられるIT支出はわずか15%にすぎないと推定するが、90%の企業がクラウドのシステムを導入している。このミスマッチは、特にコアアプリケーションのモダナイゼーションに関して、成長の余地が大きいことを示している。
トレンドの多くは過去の動向を反映しているが、2022年は企業が戦略を発展させて形式化するにつれて、クラウドのより専門的な導入が進むと思われる。本稿は、2022年のクラウド利用を形成する3つのトレンドを紹介する。
IaaSプロバイダーはこれまでサービスの初期導入によって、2桁の市場成長を確保してきた。こうしたランド・アンド・エクスパンド戦略(注1)は、顧客ツールの採用を促進させて、ベンダーの賛同を得られるケースが多いが、インフラ系とプラットフォーム系のサービスの統合が進んだ結果、市場が再構築されつつある。
注1:無料や小規模のサービス導入から顧客の関係性を構築する販売戦略
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