“会社のために”セキュリティポリシーを破る従業員 内部不正はなぜ起こるのか?CIO Dive

Ponemon Instituteは内部脅威に関する調査結果を発表した。調査によれば、従業員の3分の2は10営業日に1回、自社のセキュリティポリシーを無視しているという。

» 2022年03月16日 07時00分 公開
[Samantha SchwartzCIO Dive]

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 セキュリティベンダーのProofpointがスポンサーを務めるPonemon Instituteの調査によると、過去12カ月間に起きた内部不正インシデントの56%が、従業員の過失または不注意によるものだと明らかになった。

 2022年1月25日(現地時間)に公開された同調査は(注1)、インサイダー(内部関係者)が引き起こした重要なイベントを少なくとも1回経験した組織に在籍するITおよびセキュリティの専門家1000人以上を対象に実施された。

従業員はなぜセキュリティポリシーを破るのか?

 レポートによれば、従業員の過失に起因するインシデントの修復コストは、年間660万ドル(1件あたり約50万ドル)に達する。過失につながる行為としては、セキュリティ安全が確保されていないデバイスの使用や、セキュリティポリシーの無視、パッチの未適用などが挙がった。

 悪意のあるインサイダーによるセキュリティイベント被害は410万ドル、クレデンシャルの盗難による被害は460万ドル発生しているのみだが、個々のインシデントは高額になることが分かっている。悪意のあるインサイダーによるインシデントは全体の4分の1を占め、そのコストは65万ドル近くに達する。クレデンシャルの盗難発生数はインシデント全体の5分の1にとどまるが、1件当たりの平均コストは80万ドルを超える可能性がある。

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