世はSaaS大活用時代 米国アナリストが語る「将来伸びるITツール」CIO Dive

パンデミックから2年を経て、企業のSaaS利用はますます進んでいる。SaaSは迅速に導入できることがメリットである半面、支出管理が困難なことからITリーダーの間では製品選定に慎重な向きもある。まずはどのITツールから導入を始めるべきか。

» 2022年04月27日 10時00分 公開
[Roberto TorresCIO Dive]

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CIO Dive

 今やソフトウェアは同僚であり、アシスタントであり、士気を高めてくれる存在でもある。労働者にとってソフトウェアは、日々のワークフローを支える信頼できるハブで、雇用主にとっては混乱と競争の中でビジネスを継続させるツールといえる。

 Gartnerの予測によれば(注)、エンタープライズソフトウェアはIT分野の中で最も高い成長を遂げている分野だ。世界的に見ると企業は2022年、ソフトウェアに7000億ドル(約89兆1880億円)近く(前年比11%増)を投じる見込みで、2021年には同分野への支出は前年比14%増になると予想されている。

 通信プロバイダーMetTelのマックス・シルバー氏(モビリティ&IoT担当バイスプレジデント)は「パンデミック中にリーダーは業務支援におけるソフトウェアの役割を評価するようになった。幸いなことに、私たちはソフトウェアによって事業継続を実現できる時代に生きている」と述べる。

 今やソースコードは組織のコミュニケーションやスタッフの配属、プロジェクトの実行、コラボレーションを実現する。パンデミックによって、ITベンダーにはこれを駆使し、ビジネスパートナーとより緊密になり、新たな緊急のニーズを満たすためにプラットフォームをカスタマイズする役割が求められている。その過程で、ソフトウェアはツールである以上に企業を象徴するようになったといえるだろう。

 Gartnerのクレイグ・ロス氏(リサーチ担当バイスプレジデント)は「パンデミックの初期は、急速に実験と学習が行われた時期だった」と振り返る。「しかし現在は、従業員にどのようなソフトウェアを支給すべきかを合理的に考え、標準的なハブや新しいワークハブを考え出すという、より標準的なサイクルが確立されている」(ロス氏)。

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