あなたのブロードバンドルーターは大丈夫? 知ってたつもりの「UPnP設定」に要注意半径300メートルのIT

最近のサイバーセキュリティ環境ではEmotetばかりに注目が集まっていますが、当然他にも重大な脅威は存在します。今回はUPnPにまつわる2つのセキュリティトピックを紹介しましょう。

» 2022年05月10日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 5月の大型連休が終わりましたが、読者の皆さんは何事もなく過ごせたでしょうか。連休前にはマルウェア「Emotet」の攻撃手法の変化も観測されており、引き続き最大限の注意が必要です。

 こうした状況で、注意すべきサイバー攻撃はEmotetだけではありません。今回は筆者が最近気になっている2つのセキュリティトピックを紹介します。

警戒すべきはEmotetだけではない 国内であの“Mirai”が再び観測

 1つ目は情報通信研究機構(NICT)のサイバー攻撃観測・分析システム「NICTER」運営チームによる、2022年第1四半期のNICTER観測統計です。

 注目すべきは、同統計データがもはや忘れかけられているマルウェア「Mirai」について触れていることでしょう。MiraiはIoTデバイスを乗っ取り、遠隔操作可能なbotにするマルウェアで、2017年には感染デバイスを使った大規模な分散型サービス妨害(DDoS)攻撃が話題になりました。同マルウェアはソースコードも公開されており、大量の亜種が開発されています。

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