テレワーク環境を再考しよう 家庭用ルーターから始めるセキュリティ対策半径300メートルのIT

COVID-19の影響によりテレワークが増加し、家庭向けルーターにもエンタープライズ用の機能やセキュリティ対策が求められています。テレワーク環境に適したルーターの機能を紹介します。

» 2020年12月15日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 ブロードバンドルーターを買い換えました。Wi-Fiは「IEEE 802.11ax」(Wi-Fi 6)規格に対応しています。使用してみてインターネット回線の速度が劇的に速くなったとは思いませんが、セキュリティ強化の観点からブロードバンドルーターの定期的な変更はお勧めです。ルーターを買い替えたらファームウェアは最新のものに更新し管理者パスワードは初期設定から変更しましょう。

家庭用ブロードバンドルーター SSIDは変更するべきか?

 最近の家庭向けブロードバンドルーターは、異なるメーカーから乗り換えた場合にSSIDやパスワードを引き継げる「引っ越し機能」が充実しています。そのため「ルーターを買い替えても、SSIDやパスワードを変更しない」という家庭が多くなっているのではないでしょうか。「遊びに来る友人に配慮してSSIDを変更しない」なんてこともあるかもしれません。ちなみに、ポートフォワーディングなどの細かな設定は手動で実施する必要がありますが、ほとんどの方はIPアドレスについても自動配布のもので事足りるはずです。

 SSIDを変更しないことで何かリスクが生じるのでしょうか。個人的にはパスワードの定期変更と同様に、SSIDの変更によるリスクの低減はほとんど期待できないと思います。既に見ず知らずの端末が自宅の無線LANにつながっていた場合、SSIDやパスワードを変更しても「時既に遅し」。家庭のネットワークストレージ(NAS)などへのアクセスが可能になってしまうでしょう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ