BroadcomによるVMware買収が正式に発表 VMware製品群の今後はどうなるか

数日来米国のメディアが報じていた通り、BroadcomがVMware買収を正式に発表した。これからのデータセンターやオペレーションに影響はあるだろうか。

[原田美穂，ITmedia]

買収を伝えるVMwareの公式Twitterの投稿

　VMwareがBroadcomに買収されることが正式に発表された。BroadcomがVMwareの発行済み株式を610億ドルで全て取得する契約を締結した。Broadcomは投資家向けの説明として買収後3年以内に、この部門の2021年比の利益が約85億ドル増加し、同社総収入の約49％を占めるまで成長するとしている。

　数日前から海外メディアを中心に買収の可能性が報道されていたが、BroadcomおよびVMwareが公式に情報を発信したことで「確定」したかたちだ。

今後「VMware」ブランドの製品群はどうなるのか

　Broadcomは、ネットワーク機器などの機器に使われる半導体を設計・製造するメーカーだ。スイッチ製品ベンダーとして知られたブロケードも傘下に加えている。VMwareはストレージベンダーEMCに買収され、その後、EMCがDellに買収され、Dell EMC（現Dell Technologies）傘下だったが、2021年には組織上Dell Technologiesから独立していた。