多くの生産拠点を持つベトナムでロックダウンが発生したことで、各企業のサプライチェーンは大きな打撃を受けている。Abercrombie & Fitchは決算説明会で、第1四半期の貨物運輸コストが同社の予想を1500万ドル上回ったと報告した。
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Abercrombie & Fitchの第1四半期の貨物運輸コストは、貨物運輸コストの上昇とサプライチェーンの混乱によって、同社の予想を1500万ドル上回ったと、2022年5月の決算説明会で経営陣が発表した(注)。
第1四半期の売上原価は3億6300万ドルに達し、2021年第1四半期より27%高い数字となった。貨物運輸コストだけでも前年を約8000万ドル上回ったと、CFO(最高財務責任者)のスコット・リペスキー氏は決算説明会で述べている。
米国連邦証券取引委員会が義務付ける四半期報告書「Form 10-Q」によれば(注2)、今後のコスト上昇を軽減するため、小売業者は「在庫の受け取りを早めに予定してより長いリードタイムを確保し、貨物輸送業者の数を増やして可能な限り航空貨物の利用を減らしている」という。
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