iOS 16にアップデートすべきか 強化されたセキュリティ機能を知る半径300メートルのIT

注目すべき2つのセキュリティ機能がiOS 16に追加されました。使いこなせばセキュリティを高めるものの、知らずに使うと逆効果かもしれません。

» 2022年09月27日 08時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 先日、Yahoo! Japanのサイトにログインすると普段と違うダイアログが表示され、思わず身構えました。正確には、身構える前にどんどん進んでしまい、後になって「なにかが変だ」と気が付きました。

 これがフィッシングなら完全に終わっていましたが、幸いにもこれは「iOS 16」の新機能「パスキー」の移行ステップの一部でした。まさかこんなに早くパスキー対応をしていると思わずびっくりしました。Yahoo! Japanのアカウントをお持ちでiOS 16にアップデートしている方は是非体験してみてください。

Yahoo! Japanでパスキーへ移行を行うと、ログインIDを入力後、FaceID/TouchIDなどで生体認証を実施し、デバイス内の秘密鍵とサービス事業者に保存した公開鍵を用いて本人認証を行う。パスワードも6桁のワンタイムパスワードも使わずにログインが可能(筆者撮影)

iOS 16で楽しみにしていた2つの機能

 日本でもiOS 16が2022年9月13日にリリースされました。毎年、大々的にアップデートの内容が各種メディアで取り上げられ、今回は「ロック画面」の変化など、Appleのアピールにしては地味な変化が含まれます。

 先日の脆弱(ぜいじゃく)性情報の公開から1週間以上が経過し、iOS 16へのアップデートは万人にお勧めできる状況です(既に16.0.2のマイナーアップデートも提供されています)。

 私はiOS 16の見た目の変化よりも、セキュリティが強化された2つの機能に注目します。1つ目は「万人に効く素晴らしそうな機能」、そして2つ目は「玄人好みの、少数の人しか使わないであろう機能」です。

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