JFEスチールはグループ全体で利用する会計・投資管理システムの基盤をクラウドに切り替えた。
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JFEスチールがグループの会計・投資管理システム基盤をクラウドに移行した。SAPが提供するクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を新たに採用し、2022年7月から6カ月で本稼働させた。
JFEスチールは、2021〜2024年度の7次中期経営計画で「『デジタル』による製造基盤の強化」に取り組んでおり、「変化に強い柔軟なIT構造」を実現するオープンプラットフォームの構築を進めている。同社は2022年には本社の基幹システムと仙台製造所システムのオープン化を完了している。
この取り組みの一環として、データ資産の有効活用を目的に老朽化したレガシーシステム群を統合して移行させた。2022年7月にSAP S/4HANA Cloudの導入を開始し、6カ月の移行期間を経て現在は安定して本稼働している。
もともとJFEスチールは2017年の時点でグループ会社の経理業務を一元化する目的で会計・投資管理システム基盤としてオンプレミスにERPシステムを構築していた。今回の移行はこのシステムを、機能拡張が容易という点からクラウドに切り替えた形だ。
今後JFEスチールは、SAP S/4HANA Cloudの適応領域を他の業務領域に拡大する。「SAP Ariba」や「SAP BTP」(Business Technology Platform)などを活用してクラウドの充実を図り、業務刷新を進めるとしている。
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